まずは「古塩坊」に行ってみよう!

「海外旅行中国編2018/鉄道で行くのがおすすめ! 4年ぶりの雲南省黒井古鎮」前編の続きです。黒井古鎮は、龍溝河沿いの細長い古鎮です。古鎮から約2キロ離れたところに「古塩坊」と呼ばれる民国時代に至るまで使われていた塩井が残っています。ちょっと離れているので、古鎮の北側にある農貿市場の前あたりに停まっている馬車で行くのが便利。古塩坊は、塩分を含んだ水を煮込んで、塩を生産した場所です。塩井が並び、塩水を煮詰めた鍋も残っており、一番、黒井古鎮らしいところと言えます。黒井の歴史を説明したパネルも飾られているので、最初に見学するのがおすすめ。

古塩坊では、塩の造りの工程を見ることができる 古塩坊では、塩の造りの工程を見ることができる

武家大院と大龍祠に行こう!

古塩坊から帰ってきたら、古鎮中心部の観光です。「武家大院」は、製塩業に携わっていた武家の邸宅です。清の道光16年(1837)に建設が始まった武家大院は、山に依って建てられており、「王」の字の形をしていると言われています。当主は、代々黒井で一番の大金持ちですが、邸宅は意外と質素な感じです。武家大院に近い黒牛広場(黒牛が発見したと言われる塩井は、2018年7月現在、修理中の為、降りることができません)から大龍祠に行ってみます。ここには、清朝の雍正帝の手による扁額が飾られています。「霊源普澤」の4文字の意味は、「黒井の塩水が、あまねく天下にいきわたっている」と言った意味だそうです。

武家大院は、中を見学する時は、古塩坊、大龍祠とセットになった入場券が必要 武家大院は、中を見学する時は、古塩坊、大龍祠とセットになった入場券が必要

黒井産の塩は、どんな味?

大龍祠から降りたら、黒井の商店街を歩きます。黒井は、イスラム教徒の回族が多い村です。回族が営む清真食堂と呼ばれるイスラム食堂が、目につきます。がんもどきに似た名物の「灰豆腐」や黒井の塩を使った塩漬け肉などが食べられます。また、商店街では、黒井の塩も売られています。前回、訪れた時と違い、今回は、干支の形にかためた塩など、おもしろい形の塩が並んでいます。ボタンのような形のものなら一袋たった2元(約36円)です。中国から帰国後、使ってみました。「塩漬け肉を作るのにおすすめ」と書かれているだけあって、なめた時は、シャープな塩味でしたが、肉料理に使うと、丸みがあって、やわらかい塩味でした。

商店街で売られている黒井の塩。様々な形があり、写真のものは、大きい方 商店街で売られている黒井の塩。様々な形があり、写真のものは、大きい方

とにかく移動が大変だから、今保存状態がいい町

黒井の商店街ですが、石畳の通りに清代に建てられたかのような古い木造家屋が並んでいます。長らく道路が通らなかったところだけに、レトロで風格がある看板が数多く残っています。手書きの文字は、どれも達筆で、90年代の中国で見かけたような手作り感がある看板です。さて、黒井から昆明に帰る方法ですが、楚雄まではミニバスで約2時間。楚雄から昆明駅はバスの本数も多く、約2時間30分かかります。午後7時2分発の6161次列車に乗れば、乗換なしで昆明に戻れますが、昆明着は、午後11時23分と遅いのが難点。4年ぶりでも黒井の不便さはかつてのまま。でも、それだからこそ昔懐かしい風景や古民居が残っていると言えます。雲南省の製塩業を見に黒井古鎮に行ってみませんか!

古びた木造の商店街にふさわしい年季が入った看板。今時、こんな昔っぽい看板が残っているところは、本当に珍しい 古びた木造の商店街にふさわしい年季が入った看板。今時、こんな昔っぽい看板が残っているところは、本当に珍しい