知名度が低い甘粛省で、一番有名なものは?

中国の甘粛省は、いまひとつ注目されない地味な省です。中国の一番西にある新疆ウイグル自治区の東隣りにあり、敦煌の莫高窟など世界遺産もあります。でも、陝西省の西安と比べると華がないと言おうか、マイナーです。こんな甘粛省にも中国全土の人が知っている、超がつくほど有名な食べ物があります。それが蘭州拉麺です。実際に甘粛省に行ったことがある人は少なくても、蘭州拉麺を知らない中国人はいません。甘粛省の蘭州は蘭州拉麺の発祥の地です。蘭州拉麺は、この地に住んでいるイスラム教徒の回族が作る手打ちのラーメンです。牛骨スープと麺を合わせ、具も牛肉なので、牛肉麺とも呼ばれています。この蘭州拉麺は、実は朝ごはんです。

中国の朝ごはん(6)蘭州拉麺は朝ごはん! 朝から拉麺を食べる人たちのこだわり 中国の朝ごはん(6)蘭州拉麺は朝ごはん! 朝から拉麺を食べる人たちのこだわり

蘭州拉麺はいつ、食べるもの?

蘭州に行くと、本場らしく蘭州拉麺の看板があがっているラーメン屋さんが目につきます。人気のお店の前では、まだ朝7時だと言うのに、路上にまでテーブルを出しています。それでも席が足りず、お客はしゃがみこんだ姿勢で手に丼を持ち、蘭州拉麺をズズズと食べています。「朝からよくラーメンなんて食べられるなあ」と驚くとともに、「こんな重いものを朝から食べられる人には勝てない」と尊敬の念も生まれてきます。

蘭州拉麺って、こんな麺です!

蘭州で蘭州拉麺専門店に行くと、まず麺の太さを選びます。一細、二細、大寛、韮葉子、毛細などです。日本のラーメンよりやや太いぐらいを二細(アーシー)が一番人気があります。髪の毛のように細いのは毛細、幅2センチぐらいの太麺は大寛です。スープは、牛骨スープに大根が入っているので、大根のかすかな甘みを感じます。蘭州ラーメンは大根の白とスープに入れる辣油の赤、香菜の緑、この3色が重要だと言われています。

地元っ子がすすめるおいしいお店の特徴

実際に蘭州で蘭州拉満を食べるなら、流行っている店に行けば、ハズレなしです。それどころか特に流行っていないお店でも私には美味しく感じられてしまうほどですが、蘭州人はこう言います。「蘭州人なら必ず、家の近くに通っている店があるものだよ。蘭州拉麺を食べるなら、午後2時すぎには店じまいするところがおすすめだね」。さすが! 朝からパワフルに蘭州拉麺を食べる蘭州人だけに、こだわりが違います。蘭州で蘭州拉麺を食べる時は、店じまいが早い店を要チェックです!