中国の観光地は入場料の高さが悩みの種

「こんないいところをタダで見せてもらって、なんだか申し訳ないみたい」。こんな風に思ってしまうのは、日ごろ、中国の観光地の入場料で苦労しているからです。西安の兵馬俑博物館は150元(約3000円)、洛陽の龍門石窟は120元(約2400円)。世界遺産クラスともなると、これぐらいが相場です。世界遺産でなくても、その都市で有名なお寺や塔なら50元(約1000円)はします。日本を訪れた中国人観光客は、日本のお寺や神社の入場料が、ないところが多いので、びっくりしているでしょうね。北京郊外の潭柘寺なんて、入場料で55元(約1100円)もとって、さらに鐘をつくだけで10元(約200円)もとるんですよ。そう思えば、今、私がいる蘭州の公園の入場料がタダだなんて嘘みたいです。

五泉山公園の文山閣から見た蘭州市内。現在は、地下鉄を建設中。 五泉山公園の文山閣から見た蘭州市内。現在は、地下鉄を建設中。

黄河の北岸、白塔山公園に行ってみよう!

蘭州は、中国の西から二番目の位置にある甘粛省の省都です。黄河沿いに開けた横に長い町で、海抜1500メートルの高地にあります。蘭州の中心部を流れる黄河の北側に広がっているのが、白塔山公園です。頂上に建つ塔は、チベットからチンギス・ハンに使わした高僧がこの地で亡くなったので、その供養のために建てられたそうです。このラマ教の仏塔は、明代に改修されたものですが、ここまで登ると、蘭州の街を一望できますよ。幅500メートルほどの黄河と共に蘭州の街が見られるのは、ここだけです。

蘭州駅に近い五泉山公園もおすすめ!

五泉山公園は、蘭州市の南部、皋蘭山の山すそにある公園です。その名の通り、26万平方メートルもある広大な公園内には、甘露泉、恵泉など、5つの泉があります。恵泉は、紀元前120年、漢の将軍、霍去病が軍と共にこの地にやってきた時、山肌に剣を突き刺すと、泉が沸き出たと言う伝説が残っています。公園内には、中国式の楼閣があり、なんだか王宮内にある庭園みたいです。この楼閣や山頂の崇敬寺から蘭州の街を一望してみましょう。蘭州は、イスラム教徒の回族が多く、歩いてると素朴な感じですが、ここから見る蘭州は高層ビルが立ち並ぶ大都会です。

とにかく盛りたくさんな五泉山公園!

また、五泉山公園の頂上には、中に入ることはできませんが、山肌にへばりついたようなお寺も見えます。三国志の諸葛孔明を祀った廟もあります。長廊と呼ばれる中国式の屋根がついた階段も雰囲気が良く、「どうして入場料を取らないんだろう」と思ってしまうほど楽しめます。五泉山公園の近くは住宅街なので、夕方ともなると、周辺のお年寄りの憩いの場にもなっています。昔ながらの市場も公園前にあり、散策もできますよ。白塔山公園といい、五泉山公園といい、地味ながら、行ってよかったと思える場所です。蘭州を訪れたなら、白塔山公園と五泉山公園は、ぜひ、行ってみてくださいね!