外国人旅行者に人気の夏河から近いのにマイナーな町

日本で出ているシルクロードやチベットの旅行ガイドブックに夏河は、必ずと言ってもいいほど載っています。チベット仏教のゲルク派の六大寺院のひとつ、ラプラン寺がある夏河は、誰が見ても行ってみる価値があるところです。可哀想なのは合作です。夏河からバスで2時間もかからず、13層にも見える立派な仏閣があるのに、忘れられています。ラプラン寺の規模には遠く及びませんが、合作のラマ教寺院だって見ごたえがあるのに。丘の上に立つ仏閣から見る合作の景色もすばらしいですが、ほとんど知られていません。夏河からちょっと足をのばして合作に寄り道するのがおすすめです。

ミラレパ・ラカン周辺をまわるチベット人の姿も多い ミラレパ・ラカン周辺をまわるチベット人の姿も多い

合作は甘粛省のどこにある?

合作がある甘粛省は、シルクロードの出発点になっている西安の西側にあります。東西に細長い省で、合作は甘粛省南部に位置しています。このあたりは、チベット族が多く住む甘南チベット族自治州です。甘粛省の省都、蘭州と四川省の省都、成都を結ぶ幹線道路沿いにある合作市は、甘南チベット族自治州の中では、かなり大きな町です。自治州府も合作市にあります。南北に細長い合作市の北部の丘に建っているのが、合作市のシンボルと言える仏閣、ミラレパ・ラカンです。

ミラレパ・ラカンに祀られているミラレパって誰?

夏河や、甘粛省の省都の蘭州から合作にやってくるバスは、このミラレパ・ラカンの前を通っていきます。ミラレパは、チベット族に最も人気がある歴史上の人物です。復讐のため親戚や村人など、多くの殺人をおかしてしまったことを悔いたミラレパは、仏教を学び、厳しい修業ののちに悟りの境地に達したと言われています。大きなお寺に行くと、必ずミラレパの像があります。チベット仏教の4つの宗派の開祖と並んで祀られているほど、ミラレパは人気があるキャラクターです。

エキゾチックな合作の町の魅力とは?

高層のミラレパ・ラカンの北側には、合作寺があります。清朝の康熙12(1673)年に建立された大寺院で、現在も500名を超える僧侶が暮らしています。この合作寺があるあたりは、夏は草原になり、秋も深まると、荒涼としたチベット世界に変わります。また、合作には、イスラム教徒の回族も多く住んでいます。中国式のモスクもあり、黒や緑のベールをかぶった回族の女性の姿も目につきます。合作って、エキゾチックな魅力でいっぱいの町です。夏河に行くのなら、合作まで足を伸ばしてみるのはいかがですか?