ラプラン寺から足をのばして高原へ!

「甘粛省の夏河に行こう 前編」からの続きです。ラプラン寺の南、マニ車が並んでいる巡礼の道の先にある貢唐宝塔は、1805年(清朝の嘉慶11年)に建設された仏閣です。黄金に輝く仏閣は文化大革命の時に破壊されており、現存しているのは1993年に再建されたものです。貢唐宝塔を過ぎると、その先は、チベット人集落がある地区で、さらに先に行くと、桑科高原です。夏河からお隣の青海省西寧に行く時に通る桑科高原は、晴れの日ならどこまでも青い空と草原が広がっているところです。多くの日本人があこがれるであろう草原を楽しむチャンス! 夏河のホテルや旅行社で桑科高原への日帰りツアーを募集しているところもあるので、参加してみるのはいかがですか?

貢唐宝塔の周辺は、熱心にマニ車をまわすチベット人の家族連れが多いところ 貢唐宝塔の周辺は、熱心にマニ車をまわすチベット人の家族連れが多いところ

夏河観光には、いったい何日必要?

さて、夏河中心部を観光した後は、どうするかです。夏河は、人によって観光にかかる時間が、かなり異なる場所です。ラプラン寺の見学とメインストリート沿いに多い仏具店でチベットグッズを買うだけなら、1泊2日か2泊3日で充分です。ラプラン寺を挟んで南北にある、小高い丘とも山とも言える場所に登って、ラプラン寺の全景写真を撮ろうとしたり、桑科高原や周辺のチベット人集落まで尋ねると、2泊3日でもギリギリどころか時間が足りないぐらいです。ただ、涼しさとチベット旅情を求めて、はるばるやって来たのなら、もう1歩進んでみませんか!

大夏河の南側の丘の上から見たラプラン寺 大夏河の南側の丘の上から見たラプラン寺

夏河から1歩足をのばして合作へ

夏河がある甘南チベット族自治州は、その名の通り、チベット人が多く住んでおり、ここもかつてチベットだったところです。夏河周辺は、チベット文化を体験できる場所そのものです。夏河から近いところならバスで約2時間の合作がおすすめです。夏河と同じく標高が高いので涼しさは同じですよ。南北に細長い合作は、このあたりの交通の要衝です。見どころは、町の最北部にある合作寺と米拉日巴仏閣。米拉日巴仏閣はミラレパ・ラカンと呼ばれるえんじ色をした高層の仏閣です。合作は夏河より大きな町なので、夏河に戻ることなく蘭州に出られ、しかも高速道路が通っているので、蘭州に早く戻れるので便利ですよ。

合作のミラレパ・ラカン。合作の中心部が、アパート群ができており、かなり開けた町の雰囲気ですが、ミラレパ・ラカン周辺は、チベットの村のような雰囲気が残っています 合作のミラレパ・ラカン。合作の中心部が、アパート群ができており、かなり開けた町の雰囲気ですが、ミラレパ・ラカン周辺は、チベットの村のような雰囲気が残っています

美しい高原を通って、夏河からお隣の青海省西寧へ

夏河から直接、青海省の省都である西寧に出るという手もあります。夏河から西寧は、毎日2本バスが出ており、片道約7時間で到着です。夏河から西寧へは、桑科高原を通って行くので、草原旅情も楽しめます。夏河から西寧方向に約30キロのところに甘加(ゲンジャ)と言う小さな村があります。このあたりは、非常にきれいな草原なので、できれば降りてみたいところ。西寧は、ゲルク派の6大寺院のひとつであるタール寺があるほか、青海湖への基点となる町です。タール寺は、西寧の町から片道約40分ほどで行ける、日帰り観光スポットです。西寧なら上海や北京への飛行機も多く、帰国の際は、非常に便利です。2017年の夏休みは、個人でも行けるチベットで涼しい夏を過ごしてみませんか!

夏河〜西寧のルートは、チベット好きの旅行者の間では、風景が美しいことで知られています 夏河〜西寧のルートは、チベット好きの旅行者の間では、風景が美しいことで知られています