あこがれのシルクロード鉄道に乗って新疆へ

北京や上海から西安を経て、蘭州、張掖、敦煌、ウルムチへと続くシルクロード鉄道は、一度は乗ってみたいあこがれの鉄道です。上海から中国の一番西にある新疆ウイグル自治区の省都、ウルムチまでは、なんと4077キロ!中国最長区間を走ります。鉄道好きなら、大陸横断鉄道でもある路線に乗ってみたいですよね。シルクロード好きなら、水田がある風景を経て、黄色い黄土高原、石ころ砂漠へと移り変わる景色をうっとりと眺めながらシルクロードに近づいていく感じを楽しめます。

新幹線でシルクロードに行く時代がもうそこまでやってきた! 新幹線でシルクロードに行く時代がもうそこまでやってきた!

90年代のシルクロード鉄道の旅

90年代、北京や上海からウルムチまでは、特快と呼ばれる特急列車で3泊4日、約70時間もかかりました。硬臥や軟臥と呼ばれる寝台車に乗れば、旅は快適そのものでした。そのかわり、旧正月や大学の休みの時期と重なったりして、寝台車のチケットがとれないと、悲惨です。硬座と呼ばれるリクライニングのない2人がけか3人がけの長椅子で3泊4日耐えるか、無理をして高価な飛行機のチケットを買うかしか方法がありませんでした。その後、シルクロード鉄道は単線の線路が複線になり、列車の高速化も進み、今では約42時間で終点ウルムチ駅に到着です。

シルクロードに新幹線が走る日がやってくる?

今、このシルクロード鉄道の旅が大きく変わろうとしています。北京からウルムチまで、「高鉄(ガオティエ)」と呼ばれる中国の新幹線を開通させようという計画があります。すでに北京から西安までは高鉄が通っています。陝西省西安よりも西にある甘粛省蘭州からウルムチに新幹線を通し、それから西安〜蘭州も新幹線でつなごうという計画のようです。2014年6月に中国政府がウルムチ〜蘭州間はもうすぐ開通すると発表しましたが、今のところまだ、開通していません。開通したら19時間かかっていたウルムチ〜蘭州間がたった9時間になる予定です。

北京〜ウルムチ間の新幹線が全線開通したら

今、北京〜西安は高鉄で約6時間弱です。最終的には北京〜ウルムチ間を全線開通させ、約12時間でつくようにするのが目標のようです。90年代は3泊4日かかったシルクロード鉄道の旅がたった12時間になるなんて、驚くと言うよりも寂しいです。時間がない人がシルクロード鉄道の旅を楽しめるようになるのはいいことです。そのかわり高鉄のスピードが早すぎて、景色の移り変わりをじっくり見られません。のんびりと景色を楽しみつつ、シルクロードに近づいていく鉄道の旅が本当にぜいたくなものになる時代がもうそこまで来ています。