日本でも人気の中華料理は、どれも四川料理?

麻婆豆腐、担担麺、回鍋肉と言えば、ぜえ〜んぶ四川料理です。日本では四川料理が人気な気がします。戦前から日本に住んでいた中国人は広東省や福建省の出身の人が中心です。そのため日本の中華料理店と言えば、広東料理のお店でした。それなのに、日本人が好きな中華料理が四川料理ばかりだなんて不思議な気がします。それはさておき10数年前、四川省の省都、成都に1年間留学していました。その頃に食べた本場の麻婆豆腐、担担麺、回鍋肉は、どれも日本のとは全然、違ってました。辛さが半端じゃない!

名物料理が集まっている成都の文珠坊や錦里でも食べられます 名物料理が集まっている成都の文珠坊や錦里でも食べられます

日本で人気の四川料理を本場で食べてみた!

中国西南部の四川省は、山が多いところです。省都の成都は、周辺を山に囲まれた盆地で、曇りの日が多く、じっとり蒸し暑い気候です。そのため汗をかいて新陳代謝を促すために、豆板醤や唐辛子などの香辛料を多用する辛い料理が生まれました。本場の麻婆豆腐は、大量の花椒でしびれるほど辛く、日本では汁ありの担担麺が四川では汁なしの混ぜ麺です。回鍋肉ときたら日本では甜麺醤味なのに、四川では豆板醤を使うので激辛です。そしてもう一つ、日本ではメジャーな中華料理で、実は四川生まれという料理を思いだしました。これが、日本のものとは全く違っていました。

本場の棒棒鶏は、真っ赤だった!

それが、家庭でもよく食べる棒棒鶏です。日本の棒棒鶏は、蒸し(ゆで)鶏をさいて、きゅうりと一緒にゴマダレであえたものです。四川省では、全く別物です。蒸し鶏をあえるのは、辣油と花椒たっぷりの激辛ソースです。鶏肉が真っ赤。ああ、四川料理らしい。棒棒鶏は、四川省でも成都の南部、世界遺産の楽山大仏で有名な楽山生まれの名物料理です。棒棒鶏は「川味」と言われる四川料理のレストランでも食べられますが、肉を使ったお惣菜屋さんでよく売られています。でも、あまりメジャーじゃないようです。棒棒鶏と比べて数倍メジャーだったのは「鉢鉢鶏(ボーボージー)」です。鉢鉢鶏とは、いったいどんな料理なの?

棒棒鶏より有名な鉢鉢鶏を食べてみよう!

成都では、食堂や屋台が並ぶ通りに行けば、必ず鉢鉢鶏が見つかります。「楽山鉢鉢鶏」と書かれた看板も目につきます。鉢鉢鶏も楽山生まれの名物なのです。鉢と名がつくだけあって、大きな鉢に入った料理です。ゆでた鶏肉や内臓を一口大に切り、串にさします。蓮根、ジャガイモなどの野菜も串にさし、鶏肉と一緒に大きな鉢に入れた辣油、花椒で作った真っ赤なタレとあえたものです。お味は、四川らしくしびれるような辛さです。鉢鉢鶏は、お手軽なので、四川省ならどこでも食べられる人気の軽食です。四川省に行ったら、日本で人気の中華料理と一緒に鉢鉢鶏もぜひ、食べてみてくださいね!