世界で一番大きな「楽山大仏」とは?

世界遺産の楽山大仏は、全高約71メートル、像高約60メートルの世界最大の大仏です。楽山は、中国の西南部に位置する四川省の省都成都からバスで約2時間の場所にあります。アフガニスタンのバーミヤンの像のうち大きなほうが破壊されてしまったので、現在、楽山大仏に迫る大きさの大仏はないと言われています。近くで見ると、本当に大きい! 巨大な体に柔和の顔をした大仏様は、揚子江の支流である岷江と大渡河と青衣江の3つの川の合流点に建てられました。もちろん川の流れを見守るように川に向かって座っておられます。

耳の大きさは約7メートル。写真左に見える人の姿と比べてもその大きさがわかります 耳の大きさは約7メートル。写真左に見える人の姿と比べてもその大きさがわかります

楽山大仏が、川に向かって建てられた理由

川に向かって建てられている理由は、その方角からして想像する通りです。大仏の建設が始まった当時、楽山周辺は、大量の塩を産出する一大産地でした。岷江は塩を運搬する大切な水路だったわけですが、頻繁に水害が起きていました。塩業成功のお礼に加え、水害を治めてもらおうという気運が高まり、大仏の建造が始まったといわれています。それでとにかく巨大な大仏様を作られました。大仏様の真横に作られた階段を下りて行くと、耳や手などをまじかで見て、その迫力の大きさを感じることでできます。ただ、全身を写真におさめることができません。

大仏様の全身像を見るためには、近くから見るだけでは無理!

そこで遊覧船の登場です。岷江上から見ると大仏様の全身像をしっかり写真におさめることができます。やはり全身像を写真に残さないと100%楽山大仏を楽しんだという気持ちになれません。ただし遊覧船の乗船料は約30分で70元(約1120円)と、けっこうお高い。楽山大仏の入場料は90元(約1440円)です。あわせて約2560円は、中国の世界遺産の入場料を基準とするなら相場です。私は日程の都合で先に遊覧船に乗って、全身像から見学しました。

10月の国慶節を過ぎたあとでも観光客は多く、遊覧船は頻繁に出ているのでほぼ待ち時間なし! 10月の国慶節を過ぎたあとでも観光客は多く、遊覧船は頻繁に出ているのでほぼ待ち時間なし!

遊覧船の上から楽山大仏を見て初めてわかること

岷江の上に船ででてみると、びっくりするほど岷江の流れが速いことがわかります。川なので海よりも穏やかなイメージがありますが、唐代に頻繁に水害が起きたいうのも想像に難くない荒い流れです。遊覧船もエンジンをしっかりかけていないと流されてしまい、大仏様の前でとどまっていられない感じです。船の上から大仏様を見ると、両脇に大仏様を守るように建てられた二つの像があることがわかります。楽山は成都から日帰りで訪れる人が多いので時間が足りなかったり、高額な入場料に遊覧船をパスしようかという人もいますが、乗ってみるのがおすすめですよ。全身像を見ると、乗って良かったと思うこと間違いなしです!

大仏様を守る兵士のような像もしっかりしたいい表情です。船上から見る全身像は十分70元の価値あり! 大仏様を守る兵士のような像もしっかりしたいい表情です。船上から見る全身像は十分70元の価値あり!