中国で最も「牛」と言われる羅城古鎮

2018年1月6日、中国のニュースサイト「今日頭条」に「中国最『牛』的古鎮」として、四川省の羅城(ルオチェン)古鎮が紹介されていました。羅城古鎮は、私も2回行ったことがあり、最近、行った所の中でもお気に入りの場所です。それにしても中国で最も「牛(ニュウ)」って、どういう意味? 中国語の牛には、頑固という意味がありますが、それではないことは確か。勝手な想像ですが、牛はゆっくり歩くので、「発展が遅い」から転じて昔のままの姿が残っているという意味? 中国人の友人に尋ねてみると、この場合は、すごいやすばらしいという意味だそうです。確かに羅城古鎮は、本当にすばらしいです。記事では、「明清代の生活が今に残っている」と言う一文がタイトルについてますが、羅城古鎮のすばらしさは、これだけじゃないのです。

羅城古鎮へは、楽山の聯運バスターミナルから1時間に1本以上バスが出ている。所要約1時間30分 羅城古鎮へは、楽山の聯運バスターミナルから1時間に1本以上バスが出ている。所要約1時間30分

羅城古鎮が、すばらしいと言われる理由

羅城古鎮は、中国の中でも古鎮が多いことで知られる四川省の楽山市チエン(牛へんに建)為県東南部に位置しています。古鎮が建設されたのは、明代末期の崇禎年間(1627〜1644)です。明清代の建物が残っている古鎮は、数多く残っていますが、羅城古鎮のすばらしさは、何と言ってもその形です。中国でも珍しい船の形をしているので、船形街とも呼ばれています。「中国的諾亜的方船(中国のノアの箱舟)」と紹介されることもある羅城古鎮ですが、河や湖のそばではなく、山上にあります。かつて水不足に悩まされたので、水を運んでくる船の形をしているという伝説が残っています。

羅城古鎮の長いひさしの下には、茶館が並んでいる。写真中央に見えるのは、春節などに使われる舞台 羅城古鎮の長いひさしの下には、茶館が並んでいる。写真中央に見えるのは、春節などに使われる舞台

羅城古鎮のお年寄がはまっているカードゲームとは?

羅城古鎮ですが、一歩足を踏み入れると、あまりのにぎやかさにびっくりしますよ。とにかく船の甲板と言おうか、船上には、お年寄がいっぱい! 成都では、もうほとんど見られなくなった伝統的な茶館が並び、そこに村中のお年寄が集まっています。「弐七拾」と言う、楽山市だけに広まっているカードゲームをしているのです。弐七拾のカードの模様は、羅城や周辺の産業に関係があります。羅城がある楽山周辺は、塩がとれるので塩業と塩の運搬業で栄えたところです。塩を運ぶ人足は、誰がどこの店のものかわかるように模様が書かれた竹の棒を髪にさしていました。この模様が弐七拾に使われるカードになりました。お茶を飲みながら弐七拾を楽しむお年寄の間を、これまたお年寄のたばこ売りが回って来ます。この風景がたまらなくいい感じなのです。

弐七拾のルールは、トランプの大富豪に似ている。お年寄は、みんなわずかな金額をかけているので、意外と真剣! 弐七拾のルールは、トランプの大富豪に似ている。お年寄は、みんなわずかな金額をかけているので、意外と真剣!

羅城古鎮で体験できる四川の文化

気になる船形ですが、残念ながら古鎮の周辺には、中層の建物すらありません。古鎮を上から見られる丘でもあればいいのですが、それもないので確認できません。ちょうど船の頭の部分あたるところに霊官廟と言うお堂があります。その上から古鎮を斜め上から見ることができます。また、古鎮の中央には、舞台があります。舞台をすぎ、その先まで進むと船尾と思われる場所がでてきます。これで船形と思うしかありませんが、そこは想像力を働かせましょう! 羅城古鎮には、四川省の都市部が発展とともに失った茶館文化が、今もそのまま残っています。四川の茶館文化を体験したくなったら、羅城古鎮がおすすめです!

屋根(ひさし)がくっついている部分が船尾と思われる場所。手前がたばこ売りのお年寄 屋根(ひさし)がくっついている部分が船尾と思われる場所。手前がたばこ売りのお年寄