西昌のお宿で知った、便利なバス事情

「私は、たった5時間で行ける場所に、超がつくほど大回りして10数時間もかけて行こうとしているのかな?」。泊まっているユースホステルの壁には、バスターミナルから四川省の有名観光地や都市までの所要時間が貼られていました。「西昌〜楽山5時間」。この表示を見た時、「嘘! バスがあったなんて!」と思わず、呆然。今、私が泊まっているのは、四川省西南部の西昌にあるユースホステルです。西昌は、涼山イ族自治州の州都であり、州の人口の少なくとも約44%が少数民族のイ族だと言われています。ここから次の目的地である楽山までバスがあり、しかもたった5時間しかかからないなんて、完全に想定外でした。

西昌から〜楽山へ! 私の大回りプラン

西昌から楽山までバスがあることを知らない私は、鉄道とバスを乗りついで楽山を目指しています。今晩の夜行列車の硬臥(ハードベッド)で約10時間かけて、まずは成都に到着です。成都から新南門バスターミナルに地下鉄で移動し、高速バスに乗りかえ、約2時間でやっと目的地の楽山に到着。これが私のプランです。便利な直通バスがある楽山に倍以上の時間とお金をかけて行こうとしているなんて、本当にバカ! ユースホステルの人に「西昌から楽山って、たった5時間で着くの?」と聞くと、「地図を見てみたら」と言われてしまいました。それぐらい近いってことです。

西昌の玄関のひとつ西昌駅。省都成都までは、本数も多く、半分は夜行列車になる 西昌の玄関のひとつ西昌駅。省都成都までは、本数も多く、半分は夜行列車になる

とにかく山岳地帯が大部分を占めている四川省

四川省の地図を見ると、西昌〜成都を結ぶ線上の真ん中よりもやや成都よりにあるのが楽山です。そうは言っても、四川省は、その土地のほとんどを山岳地帯が占めていると言われています。特に西昌がある四川省西南部は94%を山岳地帯が占めています。地図上では近くに見えても、ここにバスが通っているなんて、想定外中の想定外です。山脈と山脈の間を縫うように高速道路と一般道路が走っています。西昌から約180キロ以上離れた会理古城もたった3時間30分です。町と町の移動は、予想以上に便利なのです。

西昌中心部では、民族衣装を着たイ族の女性に出会える 西昌中心部では、民族衣装を着たイ族の女性に出会える

マイナールートにトライするなら、ネットで確認要!

四川省や雲南省は、中国人にとっても行ってみたい観光地です。どちらも山岳地帯が省の大部分を占めており、鉄道よりもバスのほうが発達しています。中国では、市の下の行政単位になる県と周辺の村なども約30分に1本バスがあるのが、普通です。これは日本の地方都市では考えられない便利さです。西昌は、人気観光地が多い四川省の中では、マイナーな都市です。楽山は、世界遺産の楽山大仏がある都市で、常に多くの観光客が訪れています。西昌から楽山は、日本のガイドブックでは、紹介されていないマイナールートです。私は四川省の交通をなめてました。予想以上に便利な四川のバスの旅、マイナーなルートにトライする人も事前にネットで調べたほうがいいですよ!

1年中観光客が多い楽山大仏。オフシーズンでも大仏を真横から見られる階段に入るためには、1時間30分以上待つ 1年中観光客が多い楽山大仏。オフシーズンでも大仏を真横から見られる階段に入るためには、1時間30分以上待つ