中国鉄道旅行が日本人に人気があるのはどうして?

「シルクロード鉄道で行く天山北路の旅」、「青蔵チベット鉄道で行くチベット!成都とラサ7日間」など、中国大陸を鉄道で行くツアーは日本人にとても人気があります。刻々と移り変わる景色を見ながら進む鉄道は、あの広大な大陸をまさに旅をしているという気持ちにしてくれます。中国の西の端、新疆ウイグル自治区の省都ウルムチからカシュガルまで鉄道でタクラマカン砂漠を横断すると、約24時間です。飛行機ならわずか2時間の距離をゆっくり丸1日かけて進むシルクロード列車は夏場はほとんどとれないほど人気があります。

中国鉄道旅行をすると時間の感覚がおかしくなる? 中国鉄道旅行をすると時間の感覚がおかしくなる?

シルクロード列車で行くシルクロード!

ウルムチからシルクロード列車に乗り、西に向かいます。最初の大きな町コルラからクチャの間には峠越えがあります。クチャを過ぎると、石ころが多いゴビ砂漠になり、木はほとんど見えません。天山山脈の南麓を走る列車から見えるのは果てしなく続く地平線です。日本では何もない地平線など、ほとんど見ることができないだけに感動の瞬間です。終点のカシュガルが近づくあたりから、小さなオアシスの町が見えてきます。乗っている時間は24時間と長いようでも、地平線に落ちる夕日や朝焼けの砂漠を見ていると、あっという間に過ぎていきます。

青蔵チベット鉄道で行くチベット!

シルクロード鉄道と並んで、人気が高いのが青蔵チベット鉄道の旅です。旅行シーズンの5月から10月はなかなか買えないチケットとして有名です。四川省の成都からチベット自治区のラサまでは約44時間。青海省の省都西寧からは約24時間の旅です。見どころは青海省の西に位置するゴルムドから先に集まっています。4500メートルを越える峠越えが何か所もあり、中でも唐古拉(タングラ)は標高5072メートルと鉄道世界最高点です。青蔵チベット鉄道は万年雪を抱いた山々など、チベット世界の厳しい大自然を見せてくれます。

こんな辺境鉄道旅行をすると、時間の感覚にも変化が!

このような辺境鉄道旅行を一度、体験すると、人は次回はもっと奥地に行きたくなり、時間の感覚も変わります。飛行機であっという間に着くところを地をはって進んだのですから、時間の感覚が大陸的と言おうか、ゆったりしてきます。乗り物の1時間や2時間の遅れは誤差です。その後、鉄道やバスで10時間かかると聞いても、「あら、近いんですね」と言うようになります。中国大陸鉄道旅行は時間の感覚をかなりおおざっぱな大陸時間にしてしまうのです。