四川省最南部の路上市場で見つけた「火腿」とは?

久々に市場で「火腿(フオトゥイ)」を見つけてしまいました。思わず、買いたい! 火腿って、生ハムのことです。私が火腿を見つけたのは、中国西南部に位置する四川省でも最南部にある涼山イ族自治州の会理古城です。会理は、州政府所在地の西昌からバスで約3時間のところにあります。会理古城があるあたりは、四川省なのに東西を雲南省に挟まれており、雲南省の麗江もそう遠くありません。会理には、雲南省に多く住んでいるイ族もおり、食文化も雲南省に似ています。そのため四川省なのに、なんだか雲南っぽい場所です。その会理の路上市場に行くと、火腿屋さんが並んでいました。

会理古城の南街を出ると、会理農貿市場がある。市場周辺には、火腿を扱うお店や屋台が並んでいる 会理古城の南街を出ると、会理農貿市場がある。市場周辺には、火腿を扱うお店や屋台が並んでいる

中国では、生ハムをどんな風に食べる?

私が中国で初めて火腿を買ったのは、雲南省の大理から西に約3時間の諾ドン(登へんにおおざと)です。ここは、少数民族の白族の村で1000年以上の歴史があると言われる古い村です。塩を産出する村でもあり、その塩を使って、村中で火腿を作っています。生ハムというとイタリアのイメージが強く、中国と生ハムってピンと来ませんが、火腿は確かに生ハムです。ただ、中国には生食の習慣がないので、生ハムと果物を組み合わせるような食べ方はしません。最近では、薄く切って、ワインと一緒に楽しむような中国人も現れてきていますが、こういう食べ方は、中国では、かなり少数派です。

諾ドンでは、こんな風に火腿を並べて干している家がとにかく多く、どこでも売ってもらえる 諾ドンでは、こんな風に火腿を並べて干している家がとにかく多く、どこでも売ってもらえる

中国の一般的な生ハムの食べ方とは?

私の旅はまだ、2週間も続くというのに、我慢できなくて、とうとう火腿を買ってしまいました。市場のおばちゃんに食べ方を聞くと、やはりそれは諾ドンで聞いたのと全く同じでした。「大きく切って、まずは水に2、3時間つけておいてね。それからスープをとるとおいしいわよ〜」。諾ドンでは、「薄く切って、炒め物に使うなんてしたらダメよ。それは下手くそな使い方よ」とも言われました。中国では、火腿は、分厚く切って、スープをとるのに使うのが一般的です。火腿にほど良い塩分があるので、調理の際に塩は使わなくても、まろやかな塩味が生きた、おいしい豚のスープがとれます。

会理古城は、中心部に清代に建てられた鼓楼があり、周辺の商店街の雰囲気もいい 会理古城は、中心部に清代に建てられた鼓楼があり、周辺の商店街の雰囲気もいい

会理で名産の火腿を食べてみよう!

会理で買った火腿を使ったスープを作るのは、まだ、先のことなので、会理で名物の「鶏火絲米粉(ジーフォースーミーフェン)」を食べてみました。これは、鶏肉と火腿の千切りと白菜が入った汁ビーフンです。さっぱりでもなく、こってりでもない上品なスープは、豚のスペアリブ、鶏肉、そして火腿でとったものです。火腿や白菜入りの汁ビーフンなんて初めてですが、白菜のシャキシャキ感があいますね。あっさりしたスープと白菜、まろやかな塩味の火腿の千切りがおいしい。四川省なのに雲南省のような雰囲気が楽しめる会理に行ったら、名産の火腿を買ってみませんか! 本当においしいですよ!

四川省や雲南省では、米粉や米線と呼ばれるビーフンを良く食べるが、火腿入りのビーフンが食べられるのは、会理だけかも!? 四川省や雲南省では、米粉や米線と呼ばれるビーフンを良く食べるが、火腿入りのビーフンが食べられるのは、会理だけかも!?