中国旅行に興味がない人でも知っている雲南省の世界遺産

北京や上海にも行ったことがない人でも、雲南省の麗江を知っている人は少なくありません。中国旅行に全く興味もなさそうな人に「麗江だけには、行ってみたいの」と言われたこともあります。雲南省北部にある麗江は外国人にはよく知られた観光地です。1997年に世界文化遺産に登録されると、中国人観光客も麗江古城を訪れるようになりました。麗江古城は少数民族の納西族が住む古い街です。古城内は迷路のような路地と張り巡らされた水路があります。

中国の世界遺産(2)水路と路地が張り巡らされた麗江古城 中国の世界遺産(2)水路と路地が張り巡らされた麗江古城

迷路のような路地と水路巡りの楽しみ

大人ふたりが通るのがやっとの細い路地に明清代の木造建築の家屋も残っています。木造の古民家を民宿にしたところも多く、風情たっぷりのお宿に簡単に泊まれるのも麗江の魅力です。正確にいうと、民宿はよりどりみどりなのですが、路地の風景はどこも似ています。予約したお宿にたどり着くまでが大変です。また、古城内には水路が張り巡らされています。水路には小さな石橋がかかっていて、古城をより一層風情ある景観にしています。しかもこの水路の水はきれいなので、そこに住む人々の生活用水として使われています。朝に夕に、この水路で野菜や食器を洗う納西族の姿を見ることができます。

90年代に言われた麗江の不名誉な評判とは?

納西族の民族衣装は白、水色、えんじ、紺などを基調にした地味系です。たすきがけのスカートにも見えるのでちょっと制服風です。背中のマントの飾りは北斗七星を表していると言われています。こんな民族衣装をきめた納西族が住む古城の迷路を散歩しているだけで、十分楽しめます。観光には文句なしの麗江古城ですが、90年代のバックパッカーブームの頃には、ある定評がありました。「風景は最高だけど、ごはんがとにかくまずい!」。麗江の食は種類が少なく、納西族の食は日本人には辛すぎました。世界遺産認定後、古城内にはカフェやバーはもちろんのこと、出稼ぎの中国人が開く食堂も増え、食の問題は解決されました。

ちょっと商業化しすぎ?現在の麗江旅行事情

今の麗江古城の問題はとにかく商業化しすぎたことです。旧正月の休暇時などは中国全土から観光客が訪れます。細い路地は人でいっぱいになり、拡声器のツアーガイドの説明がうるさいほどです。こんな麗江より静かなのは麗江より北4キロのところにある「束河古鎮」です。97年に麗江古城と一緒に世界文化遺産に登録されましたが、麗江よりも落ちついています。近いので麗江古城と両方まわることも可能です。迷路のような路地を歩きまわるのが楽しい麗江古城観光ですが、観光客が多すぎます。できる限り、中国人観光客の多い時期とだぶらないようするのがおすすめです。