古鎮好きにおすすめ! 四川と重慶は、古鎮の宝庫!

中国西南部に位置する四川省や重慶市は、「古鎮(グーチェン)」と呼ばれる古い村の宝庫! バスで2、3時間の場所に行きたくなるような古鎮が点在しています。古い街並み好きには、たまらない地方ですが、成都から交通の便が良い古鎮となると、再開発のやりすぎでテーマパーク化しているところもあります。日本人が思い描く商業化されていない素朴な古鎮となると、成都周辺では、かなり少なくなっています。ただし地方都市からバスで片道1、2時間のところに、いい感じにひなびた古鎮が残っています。地元の地図には、ちゃんと載っていますが、観光客は来ないのか土産物屋すらありません。礼州古鎮もそんな古鎮のひとつです。

礼州古鎮のメインストリートに残る古民家。壁に文革時代に書かれたようなスローガンが残っている 礼州古鎮のメインストリートに残る古民家。壁に文革時代に書かれたようなスローガンが残っている

西昌から近い礼州古鎮に行ってみよう!

礼州古鎮は、涼山イ族自治州の州都、西昌からバスで約40分のところにあります。元朝のフビライも大理遠征の際、通ったと言われ、雲南と四川を結ぶルート上にある重要な宿場町です。紀元前111年、前漢の武帝が西昌に15の県や郡を置きました。その15の中の蘇示県が礼州古鎮です。礼州と呼ばれるようになったのは、元代の1275年からです。礼州古鎮の歴史は、古いのですが、西昌は四川省の人気観光地というわけではありません。人工衛星の発射基地はあるので知られていますが、旅行者の少ないところです。そのため、西昌から路線バスで簡単に行ける場所にあっても、礼州古鎮を訪れる旅行者も多くはありません。のどかな古鎮の暮らしが、垣間見られるようなところです。

東城門を抜けると、右手に西禅寺がある。ここの千手観音像は、みごたえあり! 東城門を抜けると、右手に西禅寺がある。ここの千手観音像は、みごたえあり!

昔っぽさがいい礼州古鎮にもとうとう来てしまいました

礼州古鎮へは、西昌の大世界デジタル広場から118路もしく168路バスに乗れば、約40分で到着です。県道沿いの礼州古鎮の中に入ると、四川省らしく昔ながらの茶館が並んでいます。テレビを見たり、カードゲームをしながらお茶を飲むお年寄りの姿が見られますよ。また、西昌は少数民族のイ族の本拠地ともいえる大涼山にも近いので、礼州古鎮でもイ族の姿を見かけます。ほとんどが女性ですが、黒い凧のような帽子と黒と青を基調にしたロングスカートをはいているのですぐ、わかります。礼州古鎮は、農貿市場や古い茶館やお寺が並ぶ、本当にのんびりしたところなのです。2017年2月下旬、とうとう再開発の波がやってきてしまいました。

漫画っぽい笑いを浮かべている獅子の装飾がある古民家 漫画っぽい笑いを浮かべている獅子の装飾がある古民家

礼州古鎮で一番にぎやかだった鼓楼周辺の移り変わり

古鎮の最もにぎやかだったところには、時を告げる鼓楼がありました。鼓楼は、1997年に撤去され、今はその鼓楼の脚元の石だけが残っています。この鼓楼があった場所を中心に古民家建築が残っていたのですが、鼓楼跡地の東側の部分が3〜5軒、既に壊されていました。中心部がぽっかりあいた感じです。観光地化されていない古鎮だけに、ここに古民家を模した建物を建てるようにも思えません。非常に歴史がある古鎮でも観光客が少ない古鎮と言うのは、これから少しずつ、時にはこれをきっかけに一気に建て直しが始まり、古鎮らしさを失うものなのかもしれません。古鎮好きなら、礼州古鎮へは、早目に行くのがおすすめです。

3層の鼓楼の脚元にあった石だけが残っている 3層の鼓楼の脚元にあった石だけが残っている