旅行者にもファンが多い古都、洛陽の魅力

中国の古都、河南省洛陽と聞けば、世界遺産の「龍門石窟」を思いだします。あとは何かあったかな? 仏教が中国に伝わって、初めて建てられたという白馬寺と三国志の蜀の将軍、関羽が祀られている関林廟。それぐらいしか思い浮かびません。九朝の都と言われた洛陽ですが、今では、すっかり地方都市の様相をしています。人が多くて騒々しい省都の鄭州と比べると、緑豊かでのんびりした雰囲気です。その穏やかさにひかれる旅行者も多く「洛陽って、いい町ですよね」なんて言葉をよく聞きます。そしてこの洛陽の名物料理が、ちょっと変わってます。いや、かなり変わってます。

河南省の古都、洛陽でおいしいスープ三昧! 河南省の古都、洛陽でおいしいスープ三昧!

洛陽名物料理は時間限定で食べられます!

洛陽名物と言えば、豆腐湯、不翻湯、驢肉湯、牛肉湯、胡辣湯、丸子湯などなど。中国語で「湯(タン)」はスープのことです。洛陽の主な名物料理って、スープばっかり。しかも、どのスープも食べられる時間が決まっています。豆腐湯、牛肉湯、胡辣湯、驢肉湯は朝のスープです。不翻湯は昼、丸子湯は夜です。例えば、豆腐湯を気にいったからと言って、昼や夜に食べることはできません。逆に丸子湯を朝に食べるのも無理です。多くのスープの食堂は朝は豆腐湯を売り、昼は不翻湯を売るといった感じです。時間帯で売るスープが変わるのです。

洛陽の名物スープはどんな味?

「豆腐湯」は豚や鶏などの骨からとったスープに豆腐、薄揚げ、春雨を入れたスープです。辣油を入れて食べます。ネーミングがおもしろいのは「不翻湯」。「ひっくり返さない(裏返さない)スープ」という意味です。具に緑豆の粉で作った薄い膜が入っています。ひっくり返すと、この膜が破れるので、この名前がついたのでしょう。「驢肉湯」はロバ肉スープです。ロバ肉はあっさり臭みもなく、意外と朝ごはん向きです。「胡辣湯」はえのき、きくらげなどが入った濃いしょうゆ味のスープです。とろみがついているので寒い冬の朝にぴったりです。「丸子湯」は素揚げした肉団子が入ったスープです。カリッとした食感ではまります。

美味しくて激安のスープにまいりました!

これらのスープは「焼餅(シャオビン)」という素焼きのパンと一緒に食べます。熱々のスープと一緒に食べる餅がおいしい。洛陽のスープ文化は焼餅とセットになっています。うれしいことにスープも粉ものも激安です。豆腐湯なら3〜4元(約60〜80円)、丸子湯なら5元(約100円)からあります。焼餅も1元(約20円)です。スープはどれも具だくさんなので、焼餅と一緒に食べれば、充分1食になります。約100円で、こんなにおいしくて、お腹いっぱいになって、いいのかしら〜。洛陽になぜ、こんなスープ文化が根付いたのかは謎ですが、洛陽に行くのなら、3食とも名物のスープできめてみませんか?