河南省安陽で見つけた、日本のほうとうに似た料理

「一口大に切った麺と野菜がたっぷり。これがもし、味噌味だったら山梨県のほうとうに似てない?」。こんな風に思いながら、安陽名物の「ホイ(火へんに会)扁(ビェン)」を食べました。安陽は、河南省最北部位置し、古都洛陽から鉄道で約3時間、山西省、河北省との境界を接するところにある町です。紀元前17世紀頃から紀元前11世紀頃に存在した王朝「殷(商)」の都城遺跡の殷墟が発見された場所でもあり、中国の歴史上、非常に重要な町です。中国の検索サイト「百度」で安陽の名物料理を検索すると、「粉扁菜(フェンビェンツァイ)」が一番に出てきましたが、これは朝ご飯なのです。翌朝に食べるとして、まずは昼ごはんに何か名物はないかと旧市街を歩いていたら、見つけました。

ホイ扁は、ほうとうにそっくりなごった煮。あっさりしているのにコクがあるスープなので、牛骨スープかもしれない ホイ扁は、ほうとうにそっくりなごった煮。あっさりしているのにコクがあるスープなので、牛骨スープかもしれない

肉体労働のおじさん御用達? 人気のお昼ごはん「ホイ扁」

安陽旧市街の年季が入った食堂の前を通ると、肉体労働者風のおじさん軍団が、なにやら美味しそうなごった煮を食べていました。一口大に切った麺や豆腐、キャベツ、トマトなどが入っていて、山梨県のほうとうにも似ています。それが名物の「ホイ扁」でした。ホイ扁は、麺、あまりものの野菜、卵が入ったごった煮です。一目でこれは美味しいに違いないって思いましたが、本当に美味しかった。予想外だったのは、びっくりするほどあっさり味でした。もし、みそ味なら山梨県のほうとうと言ってもいいぐらい。それにしても中国でこのあっさり味は、かなり珍しいです。

安陽旧市街のシンボル、文峰塔。後周の広順2(952)年に建てられ、1000年以上の歴史がある。現在も中に入って登ることができるので、登っておきたい 安陽旧市街のシンボル、文峰塔。後周の広順2(952)年に建てられ、1000年以上の歴史がある。現在も中に入って登ることができるので、登っておきたい

安陽を代表する朝ごはんと言えば、「粉扁菜」!

翌日の朝ごはんは、お待ちかねの「粉扁菜」です。百度によると、安陽一帯で食べられている朝ごはんで安陽を代表する名物料理と言えば、何はともあれ粉扁菜だそうです。安陽駅に近い和平飯店周辺に粉扁菜の人気店があるので、翌朝は、そこまで行きました。粉扁菜もホイ扁と同じごった煮です。豆腐、白菜、豚の血を固めたもの、極太の春雨をピリ辛スープで煮込んだものです。「高湯(ガオタン)」と呼ばれる、じっくり時間をかけてとったスープが味の決め手のようです。脂っこいので、脂っこいのが苦手な人には、おすすめしないと言う記事も目にしましたが、全然、脂っこくありません。

粉扁菜は、ぷりっとした透明の春雨が美味しい。白菜、豆腐たっぷりで栄養のバランスもいい 粉扁菜は、ぷりっとした透明の春雨が美味しい。白菜、豆腐たっぷりで栄養のバランスもいい

安陽のごった煮料理にハズレナシ!

食べられませんでしたが、もう一つ安陽を代表する名物料理に「粉漿飯(フェンジャンファン)」と言うお粥のようなものがあります。緑豆春雨を作ったあとに残った汁に米、白菜、大豆を入れて、煮込んだものです。酸味がきいた汁が安陽っ子の口にあうらしく、1年を通して食べられている味だそうです。安陽の名物料理と言えば、とにかく煮込みです。河南省最北部にある安陽は、中国の中心部に近く、寒さが厳しくない河南省の中では、寒いところです。だから煮込みが料理があうのでしょうね。安陽のごった煮料理にハズレナシでした! 安陽に行ったら、存分に名物のごった煮を楽しんでみませんか?