洛陽名物の「丸子湯」とは?

カリッと香ばしい食感の具と臓物たっぷりの牛骨スープ! スープには辣油を少々、カリカリに焼いた油旋(ヨウシュエン)と言うパンと一緒に食べると感動もののおいしさ! これは中国の真ん中よりやや東に位置する河南省洛陽名物の「丸子湯(ワンズタン)」です。「湯」はスープで、「丸子」は、だんごです。牛肉入りなら牛肉丸子になります。洛陽の丸子湯に入っている丸子は、いったい何で出来ているかと言うと、もやしと緑豆の粉です。もやしだんごなんて、ぱっとしない。でも、不思議とおいしい。五香粉、花椒などのスパイスも入っていますが、油でカリカリに揚げているからおいしいのです。

「趙記甜鹹牛肉湯丸子湯」の丸子湯。一番安い7元(約114円)のものでも、もやしだんごが5個入っている。臓物はたっぷり入っているので、これでも十分 「趙記甜鹹牛肉湯丸子湯」の丸子湯。一番安い7元(約114円)のものでも、もやしだんごが5個入っている。臓物はたっぷり入っているので、これでも十分

牛骨スープともやしだんごって、相性いいの?

コクがあるのに、しつこくない牛骨スープの中には、内臓、牛の血を固めたものがたっぷり入っています。他には豆腐が入っているお店もあるようですが、私が通っているお店では、豆腐の代わりに薄揚げを入れています。植物性のだんごと動物性のスープの組み合わせが、絶妙。もし、もやしだんごを油で揚げていなかったら、牛骨スープとはあわなかったと思います。洛陽は、朝、昼、晩と1日中スープを食べる町です。朝は豆腐湯、昼は不翻湯、夜は丸子湯です。不翻湯とは、緑豆で作った薄い膜が入ったスープです。この膜は破れやすいので、「不翻(ひっくりかえさない)」で食べるので、不翻湯と言われています。丸子湯は、1日の締めにふさわしい食べ応えがあるスープです。

丸子湯は、四角い餅と一緒に食べる人が多い。餅は表面も中もしっとり。餅には特に味はない 丸子湯は、四角い餅と一緒に食べる人が多い。餅は表面も中もしっとり。餅には特に味はない

地元っ子がスープと一緒に食べる主食

洛陽人は、1日3回のスープを「餅(ビン)」と呼ばれるパンと一緒に食べます。丸子湯も餅と呼ばれる素焼きのパンか「油旋(ヨウシュエン」と言うサクッとした食感のパンと一緒に食べます。私はサクサク派なので、だいたい油旋を選んで、最後までスープとは別々に食べます。私のような食べ方の人は、洛陽ではかなり少数派。地元のお客は、スープに大ざっぱにちぎった餅や油旋を入れて食べます。表面がカリカリだったもやしだんごも牛骨スープを吸って、やわらかく膨らんできます。餅もスープを吸って、膨らみます。臓物たっぷりの牛骨スープと餅という簡単な晩ごはんですが、本当におなかいっぱいになります。

丸い渦巻き状の餅が「油旋」。表面は、サクサク、カリカリ。中はふんわり、軽い塩味 丸い渦巻き状の餅が「油旋」。表面は、サクサク、カリカリ。中はふんわり、軽い塩味

老集の「趙記甜鹹牛肉湯丸子湯」に行ってみよう!

どこで食べてもハズレがなさそうな丸子湯ですが、私のおすすめは、旧市街の老集にある「趙記甜鹹牛肉湯丸子湯(ジャオジーティエンシェンニュウロウタンワンズタン)」です。2007年頃から洛陽に行くと、必ず行く古い食堂です。夕方になると店の外に並べたテーブルにはお客がいっぱい。お店を改修しないので、本当に汚いです。7元(約119円)から10元(約170円)まである丸子湯から、食べたい丸子湯を選んで、体格のいいご主人に代金を払い、牛骨スープが入った大鍋の前に並びます。ご主人が「次は7元1杯」と大声をあげ、スープ係のおじさんから丸子湯を受け取ると、席探しです。席を見つけたら、お店の一角で売っている油旋を買って、さあ、いただきます! 洛陽滞在中の私の晩ごはんは、毎晩、趙記の丸子湯です。全くあきません。どんなに店が汚くても洛陽に行くたびに通い続けると誓います!

「趙記甜鹹牛肉湯丸子湯」。午後6時頃はまだ空いているが、午後6時半を越えると非常に混む。冬は、外の席がなくなるので、空いている席探しが大変。昼は牛肉麺を売り、丸子湯の販売は夕方から。老集の南大街103号 「趙記甜鹹牛肉湯丸子湯」。午後6時頃はまだ空いているが、午後6時半を越えると非常に混む。冬は、外の席がなくなるので、空いている席探しが大変。昼は牛肉麺を売り、丸子湯の販売は夕方から。老集の南大街103号