観光地化されたところは苦手な人におすすめ

山西省南部の晋城の山奥に突如、現れる豪邸「皇城相府」は晋城では一番有名な観光地です。山の中の寂しいところにあるとはいえ、団体ツアー客はやってきます。特に午前中は広い駐車場には何台もの大型観光バスが泊まり、どこに行っても中国人団体ツアー客がいます。拡声器から出る声がうるさく、写真を撮るのも一苦労。「ああ、静けさが恋しい」。こんな人におすすめしたいのが皇城相府に近い「郭峪村」です。「近いってどれぐらい?」と聞かれたら、「隣」としか言えない距離のところにあります。気軽に皇城相府とはしごできるので、とりあえず行ってみましょう。

おすすめ! 皇城相府のお隣の「郭峪村」にも行ってみよう! おすすめ! 皇城相府のお隣の「郭峪村」にも行ってみよう!

郭峪村って入場料はあるの?

皇城相府の河山楼や藏兵洞などの高台から東側を見ると、ひときわ高い楼閣が見えます。河山楼と全く同じ四角くストンと建てられた楼閣です。この楼閣がある村が郭峪村です。皇城相府から東に向かって、川沿いの1本道を10分も歩かないうちに城壁が見えてきます。もう到着です。皇城相府に近すぎて、別館と言ってもいいぐらい。「ここも入場料は高いのかな?」と、ドキドキ。皇城相府の入場料は120元(約2400円)です。冬季割引がある時期でも80元と高め。城壁の脇から郭峪村の道に入ると、ひなびた農村といった感じですが、誰もいません。入場料は村人に払えと言われたら、払うということにして、まずは散策です。

郭峪村で絶対、見たいおすすめポイント

郭峪村の規模は皇城相府とは比べようもないほど小さいですが、明代の1640年に建てられた「豫楼」や元代の1341年に建設が始まった「湯帝廟」などがあります。明代の民居は40軒も残っています。高い黄土色の煉瓦を積み上げた塔が豫楼です。豫楼の門には錠がかかっているように見えますが、錠をひっかけているだけなので、中には入ってみましょう。四合院作りの中庭を抜けると、豫楼が目の前です。小さな黄土色の煉瓦を一寸の狂いもなく、精巧に積み上げた楼閣はもちろん軍事施設です。農民蜂起にそなえて、1640年に村の名士が建てたものと言われています。

行ってみたら、大当たりだった郭峪村

湯帝廟は高台にある道教寺院です。くすんだ感じがするいいお寺です。ただし道教寺院って、商魂たくましいのです。線香を買え、ここに名前を書いてくれ、太鼓をたたかないかなど、道士の営業が熱心すぎて、早めに退散しました。余談ですが、中国のお寺では太鼓をたたかせてもらうと、約10元(約200円)取られるのが普通です。煉瓦造りでアーチ型の入り口をした民家を見学したら、城壁に登りましょう。ここからは郭峪村の全景を見られます。「ひなびたいい村なんだから、ただなんてもったいない。少し手をいれて、入場料をとればいいのに」と思ってしまいました。皇城相府に行ったときは、ぜひ、郭峪村もお忘れなく!