2017年秋、洛陽の老集は、観光客が激増していました!

2015年11月から約2年ぶりで河南省洛陽にやってきました。週末のせいか、旧市街は、人、人、人。多いと言っても、陝西省の古都西安の回族街の平日より観光客は、少ないです。それにしても洛陽の旧市街がこんなにも観光客でにぎやかになっていたとは、ちょっと意外です。洛陽は、河南省の西部にあり、東周、後漢、三国時代の魏などが都を置いたので、「九朝の古都」と呼ばれる古い町です。5000年の歴史があると言われる、洛陽のかつての中心部が「旧市街」です。旧市街は、一般的には「老街(ラオジエ)」と呼ばれますが、洛陽では「老集(ラオジー)」と呼びます。

老集の朝7時半。観光客が増えても、素朴な雰囲気の街並みは、かつてのまま 老集の朝7時半。観光客が増えても、素朴な雰囲気の街並みは、かつてのまま

麗景門を通って、老集を散策しよう!

老集は、紀元前1050年、周公旦が、ここに町を建設したことに始まり、既に3050年以上の歴史があります。老集の入り口になっているのが麗景門です。麗景門が最初に建設されたのは隋代ですが、現在のものは2002年に再建されたものです。麗景門の中は、土産物屋さんと洛陽B級グルメが楽しめる美食街にもなっています。古都と呼ばれるところは、西安や南京など、どこも美味しい町ですが、洛陽も本当に美味しい町です。洛陽が都だった頃、全国からおいしいものが集まってきたはずです。やはり長い蓄積があるんですね。しかし2017年の老集では、グルメ事情に大きな変化が起きていました。

麗景門は、老集の西門。老集の玄関でもあり、1日中記念撮影する人があとをたたない 麗景門は、老集の西門。老集の玄関でもあり、1日中記念撮影する人があとをたたない

洛陽は、1日中スープから離れられない街

洛陽は、スープの種類が豊富な街です。中国語でスープは「湯」と言います。洛陽には、朝、昼、晩と名物の湯があります。朝は、豆腐湯、牛肉湯、羊肉湯。昼は、不翻湯、晩は、丸子湯です。漢字を見れば、だいたいどんなスープかわかります。謎なのは、昼の「不翻湯(ブーファンタン)」です。中には、緑豆で作った薄い膜のようなものが入っています。他は春雨、にら、鶏の血を固めたものなどです。水分を吸うと、緑豆の膜がぶよっとやわらかくなり、ひっくり返すと破れてしまいます。「不翻」とは、ひっくり返さないという意味です。膜をひっくり返さないで食べるスープだから「不翻湯」なんです。この不翻湯が、どういうわけか朝から晩まで食べられるスープになっていました。

洛陽の朝のスープ、豆腐湯。普通は、「餅(ビン)」と呼ばれる素焼きのパンを手でちぎり、スープに入れて食べてもおいしい 洛陽の朝のスープ、豆腐湯。普通は、「餅(ビン)」と呼ばれる素焼きのパンを手でちぎり、スープに入れて食べてもおいしい

一気に観光化が進んだ洛陽のスープ事情

スープには、それぞれ決まった時間帯があります。牛肉団子が入った丸子湯は、晩のスープです。夕方にならないと食べられません。2年前は、不翻湯を朝から出す店なんて、なかったのですが、2017年の秋は、何軒ものスープ専門食堂が朝から売り出していました。豆腐湯は、一応ありますが、観光客で食べている人は、ほとんど見当たりません。不翻湯は、めずらしい名前と清代に康熙帝がおしのびで食べたという伝説もあります。グルメ番組でとりあげられることも多く、今、大々的に売り出し中です。不翻湯は、観光客向けに肉団子など様々な具が入った豪華なスープに変わっていました。素朴なスープが1日中楽しめるのが老集だっただけに、今の状況は、ちょっと残念です。それでも洛陽の老集は、落ち着いた町並と洛陽B級グルメが楽しめるところです。洛陽に行ったら、食事はぜひ、老集で!

かつての不翻湯。今では、肉団子や春雨など具だくさんスープに変っている かつての不翻湯。今では、肉団子や春雨など具だくさんスープに変っている