洛陽の旧市街「老集」に行こう!

麗景門をくぐれば、そこは旧市街のメインストリートです。「不翻湯」と呼ばれる名物スープや「水席料理」と言う全品スープと言うコース料理の旗が目立つ通りは、1日中観光客でいっぱいです。河南省の古都洛陽は、東周、後漢、三国の魏、西晋、北魏などの都があったところです。世界遺産の龍門石窟や中国最初の仏教寺院である白馬寺、三国志の関羽の首が埋葬された関林など、名所旧跡の多い町です。洛陽の主な見どころは、郊外にありますが、中心部で一番の見どころは、なんと言っても「老集(ラオジー)」と呼ばれる旧市街。その入り口になっているのが、麗景門です。

老集の正門が麗景門なら、鼓楼(写真)は、地元っ子が住む老集の東の地区への入場門 老集の正門が麗景門なら、鼓楼(写真)は、地元っ子が住む老集の東の地区への入場門

鼓楼を越えると現れる、もう一つの老集

現在建っている麗景門は、2009年に再建されたものですが、最初に建設されたのは隋代です。麗景門をくぐれば、洛陽名物を出す食堂とレストラン、お土産物屋さんが延々と続く老集のメインストリートになっています。2017年10月は国慶節をすぎた後の平日だと言うのに、驚くほどの観光客が訪れていました。こんなににぎやかな老集ですが、鼓楼まで行くと一気に雰囲気が変わり、地元度が高くなります。観光客の姿がなくなるので全くの別世界。言うなら鼓楼を通り抜ければ、そこが本当の老集です。観光客向けの店がない代わりに、地元の人が集う食堂や主食の素焼きのパン屋さんと民家が並んでいます。

托托モー(食へんに莫)と呼ばれる素焼きのパン。小麦粉の味しかしないのでどんな料理にもあう 托托モー(食へんに莫)と呼ばれる素焼きのパン。小麦粉の味しかしないのでどんな料理にもあう

洛陽のイスラム地区がある東関に行こう!

鼓楼を越え、さらに東に進むと、小さな橋があります。橋の向こうは、東関と呼ばれるイスラム教徒の回族が多く住んでいる地区です。橋に近いところは、路上市場になっており、イスラム教のシンボルカラーである緑色の看板の肉屋が並んでいます。回族は宗教上の理由をから豚を食べないので、売っているのはほぼ羊か牛肉です。路上一番といい、東関には90年代頃の中国の街並みがあちこちに残っています。いかにもな老舗のお茶屋さん、ボロボロだけど人気の餅屋さんなどなどです。夕方になると、今晩か明日の朝に食べる餅が入ったビニール袋をぶら下げた地元っ子が、家路に急ぐ様子が見られます。見ていると、なんだか懐かしい気持ちになってくる風景です。

東関には、古くて味のある小さなお店が残っている 東関には、古くて味のある小さなお店が残っている

シルクロードの出発点は、西安それとも洛陽?

東関で気になるモスクを見つけました。中国の回族のモスクは、イランや中東のモスクを知っている人には、見慣れない仏教寺院風のモスクです。そのモスクの入り口には「絲繍之道東起点(シルクロードの東の起点)」と書かれた碑があります。2016年に河南省文物保護単位、つまり河南省の重要文化財の認定を受けているお寺です。シルクロードと言えば、陝西省西安からローマまで続く交易ルートです。西安には、シルクロードの起点の像も建っています。シルクロードの起点は、西安じゃなかったの? シルクロードの起点は、西安が定説ですが、河南省の洛陽説や開封説もあり、論争が続いてるそうなのです。老集東部には、観光地ではない老集が広がっています。地元っ子しか知らない洛陽を見に、老集東部に行ってみませんか!

東関にある東関清真寺(モスク)にあったシルクロードの起点を示す石碑 東関にある東関清真寺(モスク)にあったシルクロードの起点を示す石碑