「今日頭条(今日のトップニュース)」で絶賛の河南省の石窟寺

2017年12月26日、中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」を見ていると、気になる記事を発見。「河南景区(河南省の観光地)」、「龍門石窟に負けていない」、「入場料がたった30元(約510円)」。この3つの文がひっかかりました。もしかして、私も行ったことがある鞏義石窟寺? 記事を読んでいくと、大当たり! やはり2017年10月に訪れた鞏義石窟寺をほめ称える内容でした。「雲崗石窟、龍門石窟と同時期の北魏時代に開削が始まった鞏義石窟は、規模では両者と比べようもない。もちろん知名度もない。ただ、彫刻の美しさと芸術的価値では、決して劣っていない」と絶賛! 雲崗石窟と龍門石窟と言えば、どちらも世界遺産。それにも劣っていないなんて! 観光客も少ないB級観光地とは思えないほどのほめられ方です。

鞏義汽車総站(鞏義総合バスターミナル)から6路バスで公園南門下車。ここで旅游バスに乗り換え、石窟寺下車 鞏義汽車総站(鞏義総合バスターミナル)から6路バスで公園南門下車。ここで旅游バスに乗り換え、石窟寺下車

鞏義石窟が龍門石窟に負けていない部分とは?

鞏義石窟は、北魏(386~534)の孝文帝の時代に開削が始まったので、約1500年もの歴史があります。摩崖仏三尊、仏像7743尊、千仏洞などが見られます。石窟寺に入ると、真っ先に摩崖仏が見えます。これだけを見ると、高さ17メートルにも及ぶ廬舎那仏や仏像が10万尊あると言われる龍門石窟には、迫力やスケールでは遠く及んでないことがわかります。ただ鞏義石窟の石仏や壁画は、どれもこぶりながら、ものすごく緻密に彫られています。しかも観光客と仏像の間を遮る柵などがなく、ガラスケースにも入っていません。そのままの姿をじっくり見ることができるので、見終わった後、本当に充実感があるのです。

「飛天楽舞」は人の手が届かない高い位置にあるため、傷みが少ない 「飛天楽舞」は人の手が届かない高い位置にあるため、傷みが少ない

必見の「帝后礼佛図」とは?

鞏義石窟寺で一番、重要だとされているのは、「帝后礼佛図」です。皇帝と后が仏像にお参りに行く姿が彫られています。皇帝と后、祭祀に使う道具を持った侍女たちの表情もはっきりわかります。この帝后礼佛図は、中国国内で唯一残っている石刻図です。かつては龍門石窟にもありましたが、盗まれて国外に持ち出されてしまいました。残っているのは、鞏義石窟寺の帝后礼佛図だけなのです。それほど価値があるものなのに、現在、触れることができる状態になっています。帝后礼佛図以外では、「飛天楽舞」と言われる天女が舞う姿の石刻が必見です。手に蓮の花を持った飛天は、対になっており、こちらも彫られてから約1500年もたっているとは思えないほど、はっきりと残っています。

帝后礼佛図は、石窟寺の一番左の窟で見られる 帝后礼佛図は、石窟寺の一番左の窟で見られる

有名になる前に鞏義石窟寺に行っておこう!

鞏義石窟寺がある鞏義市は、河南省の古都洛陽の東、長距離バスで約2時間30分ほどの場所です。高速鉄道の洛陽龍門駅からなら鞏義南駅までは、約15分。洛陽から十分日帰りオッケーの距離です。鞏義石窟は、現時点では、千仏洞の仏像も帝后礼佛図も手が触れられる状態です。後世に残すため、触れてはいけないと思いますが、有名でない分、管理が緩く、かなり自由に見学できます。ただ、今後、もしかしたら一気に有名になる可能性だってあります。そうなると、くっつくほど顔を近づけて、千仏像や帝后礼佛図を見られなくなる可能性大。B級観光地のうちに石窟寺に行っておくのが、いいかもしれませんよ!

現在、石窟寺を訪れる人はかなり少ない。入場料は30元(約510円) 現在、石窟寺を訪れる人はかなり少ない。入場料は30元(約510円)