中国では、駅に30分前に着くようでは、遅い理由

中国で鉄道に乗る時、日本と同じ感覚で発車5分前や10分前に行くと、全然、間に合いません。中国を個人旅行したことがある人なら、知っていることですが、30分ぐらい前には駅に着いておきたい。30分前でも遅いかも。できれば40、50分前には着いておきたい。というのも駅では、少なくとも2回の検査があります。まずは、切符とパスポートの確認。中国の鉄道切符は実名制なので、切符に印刷された名前、パスポート番号とパスポートの実物との確認があります。2回目は、荷物のエックス線検査です。2回の検査を経て、やっと「候車室」と言う待合室に入ります。自分が乗る列車番号の列に並び、発車30分前になると、駅員に誘導されてホームに入ります。30分前に駅に着くようでは、やはり遅いです。

第19回共産党大会にあわせて、ものものしい警備になっている洛陽駅 第19回共産党大会にあわせて、ものものしい警備になっている洛陽駅

洛陽駅の荷物検査が異様に厳しくなった理由

2017年10月18日から24日までの第19回共産党大会の期間、私は河南省の洛陽や安陽にいました。洛陽駅前の看板には、いくつかの列車番号が表示され、それらは西口へと書かれていました。そこに私が乗る予定の列車番号が含まれていました。翌朝、1時間前に駅に着くと、西口から入ったお客のチェックが異様に厳しい! 荷物検査が2回! 1回目は、普通のエックス線検査。2回目のエックス線検査は、ほとんどのお客が引っかかるほどの厳しさ。カバンの中をひっくり返して、気になるものを出させると言った感じです。列車の発車時刻が近づいているので、検査を終えたお客が次々と血相を変えて、ホームに走って行きました。ああ、1時間前に駅に来て良かった。西口から入ったお客は、北京行きの列車に乗る人たちです。

北京方面と鄭州方面で入り口が分かれている河南省安陽駅。鄭州方面に行く乗客の荷物検査は普段どおり。北京方面に行く乗客のみ厳しい 北京方面と鄭州方面で入り口が分かれている河南省安陽駅。鄭州方面に行く乗客の荷物検査は普段どおり。北京方面に行く乗客のみ厳しい

大きな国家行事がある時は、北京から出て行こう!

私がいた洛陽では、まだ、地下鉄が開通していませんが、もし、これが北京なら党大会の間は、地下鉄に乗る際、厳しい荷物検査があったはず。北京は、党大会、APECの会議、ASEANの会議などの国家の威信をかけた行事がない時でも、地下鉄に乗る前に必ず荷物検査があります。国家行事が開催される時期と重なると、一層厳しい荷物検査になります。そのため地下鉄の荷物検査に長蛇の列ができ、地下鉄に乗るだけなのに一苦労。そのせいか政府は、国家行事開催期間に北京市民に地方に旅行に出かけることを奨励しています。その期間は、世界遺産などの名所旧跡の入場料が、北京市民は半額になると言う優遇措置がとられます。

世界遺産の「龍門石窟」もAPEC首脳会議の間は、北京市民に限って半額の60元(1020円) 世界遺産の「龍門石窟」もAPEC首脳会議の間は、北京市民に限って半額の60元(1020円)

北京で国家行事がある時、外国人旅行者はハラハラドキドキ!

2014年11月、北京でAPEC首脳会議が開催中、私は北京に近い河北省張家口のビジネスホテルに着きました。もちろん外国人が泊まってもいいホテルで予約もしています。フロントに着くと、いきなり「泊まれない」の一言。「どうして事前に連絡してくれないの?」とぶち切れると、フロントも「ごめんなさい。派出所から連絡があったのは今朝なの」と謝ってくれました。北京で国家行事が開かれている間は、外国人旅行者にとって、良いことって何にもないです。強いて言うなら駅、広場などが警察官だらけになり、治安が良くなるってことぐらい? 北京で開かれる国家行事にあわせて、旅行のプランを変えるなんて、できませんよね。もし、中国に滞在中で駅に行くなら、とにかく時間に余裕を持って行きましょう! これしかないです!