使われていないけど、雰囲気抜群のオンドル部屋!

「夏だからオンドルは入っていないけど、下がオンドルになっているベッドで寝るのがおもしろい!レトロな窓枠がかわいい!。」平遥古城内のお宿って、本当に雰囲気があります。北京の西側、黄土高原に位置する山西省の平遥古城は、世界遺産にもなっている古い町です。今でこそ山西省平遥は、地方都市ですが、明清代は中国北部の金融業の中心だったところです。当時、平遥には「票号(ピャオハオ)」と呼ばれる銀行の前身とも言われる私的金融機関が集まっていました。現在、中国票号博物館となっている「日昇昌」などがそうです。金融業を中心として栄えた平遥古城には、今も明清代の建築物が数多く残っています。

オンドル部屋は、夏でもひんやり涼しく過ごしやすい オンドル部屋は、夏でもひんやり涼しく過ごしやすい

平遥の「客桟」って、どんなところ?

平遥の古城は、周囲約6163メートルもあります。古城のメインストリートにあたる東大街、西大街、南大街をぶらぶら歩くと「客桟(クージャン)」の看板が目につきます。これは民宿のことです。民宿と言うと、庶民的な雰囲気のところを想像しませんか? 客桟には、伝統的な農家を改造したものもありますが、大金持ちの邸宅を利用したものもあります。平遥の場合、豪邸を利用したやや高級なホテルのようなところが数多くあります。なにせ明清代の中国北部の金融業の中心ですから、大金持ちのお屋敷は腐るほどあります。そのお屋敷を改造した客桟もより取り見取りです。

豪邸のオンドル部屋に泊まってみよう!

山西省は、黄土高原に位置するだけに大変乾燥して、冬の寒さが厳しいところです。部屋に入ると、高くなった床の下は「カン」と呼ばれるオンドルになっています。現在では、冬でもオンドルは使われておらず、暖房はエアコンですが、オンドル部屋の雰囲気は十分楽しめます。インテリアには、山西省の農民画をモチーフにしたクッションと額。山西省の素朴さが伝わってきます。オンドルになっていないところには、木造の椅子とテーブルが置かれています。ここで蓋つきのカップで中国茶を飲むと、なんだか旧家の一族にでもなったような気分です。

平遥に泊まるなら、夏がおすすめの理由

平遥のこのオンドル部屋、暖房があると言っても秋になると深々と冷え込みます。平遥は10月の平均気温がたった11度しかない寒いところです。壁には断熱材も入っていないので、エアコンぐらいじゃ全然、部屋があったまりません。部屋の雰囲気は抜群でも、泊まるのはきついっ! 泊まるなら、おすすめは夏です。8月でも平均気温は22度と過ごしやすいところです。平遥古城駅には、北京や中国の古都、西安からやってきた高速列車が停まります。この夏は、平遥の豪邸を利用した客桟のオンドル部屋に泊まりに行ってみませんか!