中国は今や、超高速輸送時代

とにかく汽車で移動するなら、速いほうがいいって人がいます。中国人はそういう人が多いのか、快速列車のハードベッド(硬臥)に乗って、翌朝、目的地に着くと言うと「疲れない?高鉄にしたら?そのほうが楽よ」なんて、言われます。中国版新幹線と言える高速列車のことを「高鉄(ガオティエ)」と言います。この2、3年で一気に高鉄の量が増え、中国は今、高速輸送時代に突入しています。一時期は高鉄の通過待ちで、他の特急列車や快速列車の運行時間がかなり乱れてましたが、最近はかなり落ち着いてきました。

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中国の新幹線「高鉄」の駅はとにかく遠い

例えば北京〜上海を特急列車で行くとすると、約15時間かかります。でも高鉄なら約5時間です。中国の古都、西安なら特急列車で約12時間。夕方、出発して翌朝、西安に到着です。高鉄なら約6時間です。旅行者からすれば、高鉄ができたことによって、今まで時間がなくて、行きたくても行けなかった都市も射程距離に入ってきました。とはいっても、高鉄は特急や快速列車と違い、高鉄専用の駅にとまります。その高鉄専用駅が市内中心部から遠いのなんの。市内中心部に出るのに、30分以上かかるケースも多く、実は意外と余計な時間がかかります。

快速や特急列車がどんどん減っていっている

それでも最近は高鉄を優先するあまり、以前からあった快速列車が減ってきています。山東省の青島は中国では有名な海水浴場です。北京〜青島は今、快速列車も特急列車もありません。高鉄だけになってしまいました。陝西省西安からお隣の宝鶏に行くのも、以前は午前に1本、西安発の宝鶏行きの快速列車がありました。これも無くなり、今では高鉄になってしまいました。西安と宝鶏なんて、ビジネスのお客が少ない区間です。時間がない人や急いでいる人には高鉄はいいですけど、急いでいない人や少しでも安い料金がいい人はいったいどうしたらいいんでしょう?

のんびり鉄道旅行の楽しさ再発見!

こんな超高速輸送時代なので、たまに快速列車の硬臥に乗って、夜を越すような旅をすると、ワクワクしますよ。まだ、陽が落ちていない時間なら、景色も楽しめます。昼ごはんや晩ごはんの時間が近づくと、ワゴンで売りに来るお弁当も楽しみです。特急や快速列車のお弁当って高鉄のお弁当より安いんです。麻婆豆腐やセロリと豚肉炒めなどで目新しい料理は何もないのですが、それでもおかずをチェックするのも面白い。中国の鉄道は高速であれ普通であれ、全て熱湯を汲める設備がついています。「マイ水筒」で熱いコーヒーを飲みながら、夕方や朝の景色を眺めるのも旅の楽しみです。そんな時ものんびりした鉄道の旅の楽しさを、再発見できるでしょう。