青島で、結婚写真を撮るカップルが目につく理由

青島滞在1泊2日と言っても、昼に到着し、翌日は朝10時すぎのエアポートバスに乗るので、実際はまる1日です。その間に出会った中国人カップルは、数えきれないほど! どのカップルもウエディングドレスとタキシードスーツなどでばっちり決めて、気合は十分! カップルは「婚紗(フンシャー)」と呼ばれる結婚写真を撮るために、カメラマン、化粧担当のアシスタントの女性と合わせて4人一組で動き回っています。青島の旧市街や別荘地は、結婚写真の超人気スポットです。青島は、日清戦争に敗北した清朝が、ドイツにドイツ風の街並みを建設することを許した町です。青島の旧市街には、今もドイツ風の建築物が並んでいます。この中国らしくない街並みが結婚写真の撮影スポットにぴったりなのです。

婚紗を撮る時は、とにかくロマンチックに、いかにもっぽいポーズが人気! 婚紗を撮る時は、とにかくロマンチックに、いかにもっぽいポーズが人気!

青島で一番の結婚写真スポット

日本に帰国する日、泊まっていたユースホステルに近い天主教堂まで朝の散歩に出かけました。天主教堂前は、まだ7時半だと言うのに、結婚写真を撮るためにやってきたカップルが、もう16組もいました。天主教堂の正式名は、聖ミカエル大聖堂。1934年に建設された天主教堂は、煉瓦と石の双塔建築で浙江路の坂の上に建っています。青空をバックにした天主教堂は、本当に美しく、青島を代表する建築物と言っていいでしょう。青島の結婚写真の人気スポットの中でも、ダントツの1位です。お天気のいい日はあまりにも多くのカップルがやって来るので、朝7時すぎから撮影を始めないと撮り切れないのかもしれません。

天主教堂は、とにかく結婚写真にぴったりのスポット。2月の零下を下回る日でも、寒そうな薄着のウエディングドレスを着た女性が目につく 天主教堂は、とにかく結婚写真にぴったりのスポット。2月の零下を下回る日でも、寒そうな薄着のウエディングドレスを着た女性が目につく

中国人カップルの一大イベント「婚紗」

「婚紗」の撮影は、中国人カップルにとっては、結婚式と同じぐらい気合が入ったイベントの一つです。女性は、ウエディングドレス、男性はタキシードスーツなどを着て、とにかくラブラブの写真を撮ります。予算は約9000〜10000元(約15万3千〜17万円)とも言われています。式や披露宴の当日に、カメラマンが数枚撮るような日本式の記念写真なら楽ですが、婚紗は、婚紗のためだけに時間を使います。結婚式にもウエディングドレスにも興味がなかった私のような日本人には、婚紗は面倒なだけですが、中国の女性はこの婚紗にかけている人が本当に多いのです。

人気スポットでは、路上でメイクアップする花嫁の様子も見られる 人気スポットでは、路上でメイクアップする花嫁の様子も見られる

「ああ、中国の男はつらいよ」

八大関景区も青島の人気結婚写真スポットです。こちらは、1930年代に建てられた資本家や政治家の別荘地です。住宅街を歩いていると、男性が女性をお姫様だっこしたり、かがんだ膝の上に女性を立たせ、見つめ合うポーズを取っているカップルと出会います。カメラマンに「そのまま!」の声をかけられ、つらい姿勢でこらえている男性を見ていると、中国の男性って、本当に大変そう。中国では、結婚前に男性が住居を用意するのが鉄則です。日本より平均収入は低いのに、住居費は日本以上に高いのが当たり前の中国で、これは本当に大変。中国の結婚事情は、男性にとってはキツいことばかり。でも、二人の幸せを見せてもらう旅行者は、日本では見られないロマンチック(?)なポーズのオンパレードなので、本当に楽しいですよ。

このポーズは、定番中の定番。もっと体力的にきついポーズも多い このポーズは、定番中の定番。もっと体力的にきついポーズも多い