- ミツ
- 中国・上海在住。2006年2月より、夫の海外勤務に伴い上海へ。この街の印象を一言で言うと、「とにかく外に出さえすれば何か面白いことにぶつかる街」。自由奔放でエネルギッシュな上海の人々に圧倒されっぱなし!ちなみに上海でメロメロなのは本場中華料理とマッサージ。
出発エリアをに変更しました。
湖南料理の代表的なメニュー、「車エビの串揚げ」。メニューには500gで記載されていますが半量での注文が可能なので、二人の場合はそちらをオススメ。皮がパリパリで、かかっているオイルが絶妙のうまさ!
一口に中華料理と言っても、実は非常に多くの種類があります。日本人に有名なところでは、広東料理、四川料理などが挙げられますが、それらはほんの一部!ここ上海では、それ以外にも中国全土の様々な料理の味を堪能することができます。しかもよほどの高級素材でない限り、日本で食べるよりはるかに安くておいしい!私、もう日本では中華を食べられない体になってしまったかも……。それはさておき、そんなお料理の中から、中国八大料理に属しながらあまり日本では知られていない、「湖南料理」を今回はご紹介します。
こちらが店で中国人も「辛すぎ!!」と店員にキレていたくらい辛い鍋。ちなみに使用されているお肉は「食用ガエル」。鶏肉みたいにぷりっとしておいしい♪ちなみに普通の鶏肉やタコの鍋もありますよー
湖南料理の一番の特徴は「とにかく辛い!!」。同じく辛さで有名な四川料理に比べてどうかというと、四川料理が胡椒や山椒をきかせた舌がシビれるような辛さ「麻(マー)」であるのに対し、湖南料理は「酸辣(スァンラー)」、つまり酸っぱ辛いのが特徴で、辛さの種類が違うものの、「四川人は辛いのを恐れず、湖南人は辛くないことを恐れる」と言われていることから、どうやら湖南料理の方が辛いようです。
上海の湖南料理店の場合、本場湖南省で出されるものより辛さはだいぶ控えめなよう。その中でも辛すぎず美味しいお店をご紹介します!
「スペアリブの香草炒め」。こちらもこのお店の人気メニュー。クミンが効いていてスパイシー。お肉も柔らかく、骨からふわっと外れます。ちなみに「唐辛子とハマグリの炒め」もおいしいのでお試しあれ!
私がよく日本から来たお友達を連れて行く「古意」。こちらのお店は上海でも1、2を争う人気の湖南料理店。比較的安価で雰囲気も良いです。注文は日本語メニューがあるので心配ご無用。何でも好きなものを頼んでもらってよいですが、ひとつだけ注意したい点が。それは「あらかじめ口休めの一品を頼んでおくこと」。全体的に辛さ控えめとはいえ、日本人の私たちにとっては一気にドーン!!と毛穴が開くような激辛料理もあります。ちなみに私の口休めの一品は「トマトの砂糖がけ」。ギョッとされるかもしれませんが意外においしいですよー。
こちらがごく一般的な白酒。一口サイズのグラスに注いでクイッと飲みます。ちなみに高級白酒では「茅台酒(マオタイシュ)」が有名
辛いお料理を食べるときはビールがどんどん進んでしまうもの。でも湖南料理を食べるときにぜひ一緒に飲んでもらいたいのは、中国のお酒の消費量の実に80%を占める「白酒」。高梁(コウリャン)などの穀類を原料とする透明な蒸留酒で、アルコール度数は何と40〜60度!そんな強いお酒を一緒に飲んだら辛さが増しそうな気がしますが、これがなぜか一瞬にして口の中の辛さを吹き飛ばしてくれて、辛いモノがどんどん食べられちゃうのです!ただ、強い&好き嫌いが別れそうなお酒なので、挑戦するならまずは小瓶から。くれぐれも飲みすぎには注意!!
店内は清潔でちょっとスタイリッシュな雰囲気。いつも地元の人や欧米人で賑わっています。ちなみにこの店の周囲にはお洒落なバーなどがひっそり点在しているので、食後に散策してみては
■古意湘味濃(富民店)
住所:上海市静安区富民路89号巨富大厦一階
アクセス:地下鉄2号線静安寺駅より、タクシーで約5分。徒歩の場合は静安寺駅3番出口から出て常徳路を南下→延安西路を越えて富民路を巨鹿路の交差付近まで南下。約15分。
電話番号:(+86)21-62495628
営業時間:11:30〜翌04:00(料理は23:00ラストオーダー)
※特に19時頃は混雑し入店までに長時間並ぶ恐れがあるため、前後に時間をずらすか、ホテル等から予約を入れてもらうのがベターです。
日本語メニュー有無:有
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/22)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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