- ミツ
- 中国・上海在住。2006年2月より、夫の海外勤務に伴い上海へ。この街の印象を一言で言うと、「とにかく外に出さえすれば何か面白いことにぶつかる街」。自由奔放でエネルギッシュな上海の人々に圧倒されっぱなし!ちなみに上海でメロメロなのは本場中華料理とマッサージ。
出発エリアをに変更しました。
メインストリートに堂々と構えるレストラン&バーの「sasha's」。こういった雰囲気の建物が多くあります
上海には戦前、外国の租界地だった場所がいくつかあります。中国でありながら中国ではないような、独特の雰囲気が今も漂うエリアです。
今回ご紹介する「衡山路(こうざんろ。中国名:ヘンシャンルー)」もそのひとつ。この一帯は旧フランス租界地で、当時の住宅であった洋館が多く残り、表向きはそのままの姿で、中を改装しレストランやバーとして今も存在しています。
通り沿いに続くプラタナスの並木、ひしめき合う洋風のバーやレストラン、お洒落なセレクトショップ…。散策するだけでも楽しいこの界隈、見どころをざっとご紹介していきますね。
休日の昼間の様子。家族連れやカップルなどで通りはのんびりムードにつつまれています
まずはメインストリートである衡山路。地下鉄1号線「衡山路」を出れば正面です。ここからプラプラ歩いて行ってみましょう。この通りはオープンテラスの洋風のバーやレストランが立ち並び、昼間はお茶やランチをする人が少々といった感じですが、夜には姿を一変します。店々のネオンが輝き、多くの欧米人が集まって来て非常に賑やかになります。夜風に吹かれながら外の席で多くの欧米人に混ざってワイワイお酒を飲むのも楽しいかもしれません。
昼間であれば、休憩がてら茶館でお茶を楽しんでも。「唐韻茶坊」は静かで落ち着けますよ。
上海国際礼拝堂。礼拝堂の素晴らしさはもちろん、ちょうどゴスペルでみんなが盛り上がっているときに訪れたので二重の感動でした♪
「唐韻茶坊」を越えて歩いて行くと、同じ並び沿いにより緑の濃いゾーンが現れます。ここが「上海国際礼拝堂」。1925年に建てられたゴシック風英国建築の教会で、上海市優秀近代建築のひとつだそう。ミサが行われる日曜日には時間帯によって開放されているため、信者でなくともちょこっと礼拝堂の中を覗くことができるので必見です!
さらにウルムチ路との交差点を越えていくと、右手にこれまた上海市優秀近代建築のひとつ、「sasha's」(一番上の写真)が。かつてはかの蒋介石の邸宅だったそう。こちらも今はレストランとして利用されています。
「Lapis Lazuli」。ディスプレイが素敵すぎて、つい入店してしまうこと間違いなしです
この「sasha's」から衡山路を右に入ると、東平路という小さな通りになります。ここは有名な「Simply Life」や「Lapis Lazuli」といった雑貨のセレクトショップや、雰囲気のよいレストランが立ち並ぶ、ハイセンスな通りとなっています。お値段はちょっと高めですが、クオリティの高いお土産ものを探すのにお勧めです。また最近ではフランスの老舗パン屋「PAUL」の入ったテナントもオープンし、ますます外国人を呼び寄せています。
上海の喧噪が和らぎ、リラックスできるこの界隈、ぜひのんびり歩いてみて!
東平路にある「PAUL」の入ったテナントビル。ここでお茶をすることもできます
■衡山路へのアクセス
地下鉄1号線「衡山路駅」を出れば、すぐ正面が衡山路。今回の記事に沿って歩く場合は、ここから徐家匯方面と逆方向に衡山路を歩いてください。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/06/20)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて