上海の発展を見つめ続けてきた『新利査(Richard)西菜館』
大通りから一歩入った、老舗洋食屋さん
昨日行ったお店が、今日はなくなっていた。そんな話も珍しくないほど、日々発展し続ける上海ですが、そんな中、昔から変わらぬ味で、庶民に愛し続けられている老舗レストランが、繁華街から一歩入った場所にあります。木立に囲まれた通り沿いで営業している『新利査(Richard)西菜館』は、昔ながらの上海風洋食を味わえるレストランで、創業はなんと1930年代! 通りを少し歩くと大学もあり、学生やお年寄りに愛される洋食屋さんとして、長年地元の方々に親しまれてきました。
店内は落ち着いた雰囲気で、外の雑踏を忘れてしまうそんなひと時が味わえます
あたたかい空間で、1930年代にタイムスリップ
店内に一歩足を踏みいれると、こぢんまりとして落ち着いた雰囲気に包み込まれます。あたたかい照明に照らされた木のテーブルには、淡いピンクや純白のテーブルクロスがかけてあり、とても清潔感のある内装です。庶民の洋食屋さんでありながら、店員さんも皆さんスーツを着て注文を受けています。食事時になると、1階と少し変わったつくりの2階が、あっという間に満席になり、行列が外まで続く賑わいようです。お客さんの中には昔からの常連客も多く、メニューを見ずに注文するお年寄りも目にします。
写真向かって左・新利査濃湯(9元)右・黒胡椒腓利(22元)。低価格でありながら、どれも丁寧かつボリューム満点!
中国ならではのボリューム満点メニュー♪
新利査西菜館のメニューは、なんと50種類以上ありますが、中でも『新利査濃湯(ミネストローネ)』と『黒胡椒腓利(牛肉の黒胡椒ステーキ)』は大人気! ミネストローネはマッシュルームなど野菜がたっぷり入った健康スープで、ステーキはわざわざ好みの焼き加減で出してくれ、焼きたてを濃厚なソースと一緒に頂く本格派です。こんなに丁寧な老舗洋食屋ですが、お値段がなんと2元〜30元(約30円〜450円)前後と信じられない低価格。そしてお酒もビールやワインに加え、中国ならではの紹興酒も楽しむことができます。
焼きたてプリンは、底にあん・上はタピオカの二層。混ぜずに食べると、後であんだけが残ってしまいます
最後は上海人好みのスイーツで
様々な食の欲求を満たしてくれる上海ですが、地元の方にはどんな味が好まれるのでしょうか。実は、生クリームだけを平らげてしまうほど、上海人は大の甘党なんです。ここのスイーツもそんな上海人好みの味付けに仕上げてあります。中でも創業以来大人気の『プリン』は、普段日本人が食べる卵と牛乳を使ったものではなく、中にあんとタピオカが入ったもので、焼きたてを食べさせてくれます。ホカホカのあんとタピオカは中華風洋菓子といった感じで、プチプチしたタピオカの食感がたまりません。このプリン、とにかく甘いので、珈琲と一緒に注文されることをオススメします。
【関連情報】
■新利査(Richard)西菜館
住所 〒200030 上海市徐匯区広元路196号
アクセス 上海交通大学より徒歩約5分・徐匯区駅より徒歩約10分
電話 021-62828618
営業時間 月〜日 11:00〜20:30
定休日 年中無休
※国慶節など大型連休の際、臨時休業有。都合により早い時間に閉店することもありますので、ご注意ください。
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