- 小田川愛
- 上海交通大学で中国語を学び、その後現地で人材コンサルティング・日本語教師を経験。幼少より海外の様々な国へ訪問・滞在するなど、自他共に認める行動派。特技は現地の人と変わらぬ生活を楽しめること。注目スポットから、普段は紹介されない郊外まで、今話題の上海は私にお任せください!
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上海の象徴とも言える外灘の景色。しかし日々新しく変化し、さらに人々を魅了し続けている
アヘン戦争以降次々に建設された外灘の西洋建築、これはまさに上海の顔とも言えるのではないでしょうか。東アジアの金融や貿易のハブとして栄えた租界当時、建築物は銀行や領事館などの重要な機関として役割を果たしていました。その多くは現在も銀行として利用されていますが、中には大規模にリフォームされ、近代的な様式へと生まれ変わったものもあります。今もなお人々を魅了し続けている外灘、その中でも今回は新しいスポットとして大注目の【外灘18号】をご紹介します。
1923年、当時『麦加利銀行(チャータード銀行)』として建設られた重厚感あるこの建物は、外観が昔の姿そのままであるため、他の建物同様景色の一部として観光するにとどまっており、実際室内まで足を運ぶ方は意外と少ないようです。そんな旧チャータード銀行ですが、実は近年有数のデザイナーたちが新たに内装などを手掛け、『外灘18号』としておしゃれスポットへと大変身し、脚光を浴びています。とは言え、今でも観光客にはあまり知られていないのでしょうか? 室内はまだまだ人が少ないように感じます。じっくり見たい方は今がチャンスかもしれません。
アイボリーの壁に映える深紅のシャンデリア。外からでは窺えないので、是非中まで足を運んでみてください
『カツンカツン…』と自分の足音が響き渡る広々とした空間、その天井からは、深紅の巨大なシャンデリアが私たちを覗きこみます。歴史建物と神秘的なシャンデリアとの調和が、現実の世界から自分を引き離していくような錯覚におそわれます。このシャンデリア、外からでは見えないところにありますので要注意です。外灘18号の各階ですが、最高級のテナントが顔を揃え、主にショッピングや食事を楽しむことができます。なかでも8階の『灘外楼』は、一つ一つ溜息の出る見た目も美しい広東料理が楽しめ、ちょっぴりセレブな気持ちを味わえます。記念日などにご利用されるのもオススメです。
内装は赤を基調にしたもの。屋外からの景色は、行ってからのお楽しみ
こんなに最高の立地なら、やっぱり夜景は見たいですよね! ここには、夜景を見るために存在するかのような最高の場所があります。それは最上階にある『Bar Rouge』です。Barの客層は主に欧米人で、早い時間は比較的のんびりとし、遅い時間はDJブースも現れ盛り上がります。席は屋内・外に設けられており、特に屋外の高い場所から見る夜景は、人混みとは全く無縁で、夜景を独占した気持ちになります。飲み物などの料金は、外国人価格なので日本とあまり変わりませんが、普段味わえない特別な雰囲気を楽しみたい方には一押しです!
上海の夜景を是非おいしいお酒とともにお楽しみください。
■外灘18号『Bar Rouge』
住所:中山東一路18号
アクセス:地下鉄2号線南京東路駅下車徒歩約10分
電話:6339-1199
時間:18:00〜翌2:00(閉店時間が日により多少異なります)
HP:http://www.bund18.com/
※中国語・英語OK
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/02/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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