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海外現地発ガイド通信

ガイドブックに載っていない歴史的建造物「小南門警鐘楼」


掲載日:2013/11/17 テーマ:歴史 行き先: 中国 / 上海

タグ: すごい! 一度は見たい 歴史


街のいたるところに歴史的建造物

上海市内に沢山残る歴史的建造物。一つ一つ調べてみると、面白い背景に出会える。 上海市内に沢山残る歴史的建造物。一つ一つ調べてみると、面白い背景に出会える。

日々古い物がなくなり、新しい物が生まれる上海ですが、街を見渡すとまだ多くの歴史ある建物を見る事ができます。何気なく歩いている道の両側や、人がまだ普通に生活しているアパートをよく見ると、「歴史的建造物」というプレートがついていることは珍しくありません。地元の方々は建物自体がどんなものなのか、どういう歴史を辿った物なのかあまり関心がなく、保存しよう綺麗に使おうという意識は薄いようです。その様な使い方をされている為、私たちもただ見ているだけではそんなに大切な建物だとは気がつかない事があります。ですがよくよく調べてみると、日本だったら資料館になっているような重要な物も沢山存在します。

今回の歴史散策は最も中国らしい南市エリア

最も中国らしいエリア南市。だが、観光地ではないためなかなかガイドブックでは紹介されない。 最も中国らしいエリア南市。だが、観光地ではないためなかなかガイドブックでは紹介されない。

上海を歴史散策する際は、いくつかのエリアに分類して歩くのが一番分かりやすいと思います。今回はその中でも、最も中国らしく最も人々の生活を間近に感じることができる南市エリアを歩きます。南市エリアは今から500年以上前倭寇の侵入を防ぐために作られた周囲約5キロにも及ぶ城壁跡の南側に形成された町です。都市開発の波が及んでいるとは言え、その他のエリアに比べまだまだ高層ビルは少なく、小さな長屋がびっしりと道を埋め尽くしています。道が細く入り組んでいるのがこの街最大の特徴とも言えますが、それ故日本で売られているガイドブックにはなかなか登場しないエリアでもあります。

下町を見下ろす小南門警鐘楼

下から上へ警鐘路を見ると、100年以上前に作られたものとは思えない美しさ。約35メートルあると言われており、その姿は下町南市の中でひと際存在感を放つ。 下から上へ警鐘路を見ると、100年以上前に作られたものとは思えない美しさ。約35メートルあると言われており、その姿は下町南市の中でひと際存在感を放つ。

南市の中にひっそりとたたずむ巨大な建物。道路から少し入った場所にあるため、気がつかず素通りする方も多いようですが、目に入ると、こんな場所にこんなに大きい建物があったんだと驚かされ、感動すら覚えます。上海の下町にある小南門警鐘楼は1909年に建てられたもので、勿論上海市指定「優秀歴史建築」のプレートがついています。現在は周囲に民家があり、建物の下には車やバイクがとめられていますが、30メートル以上ある警鐘楼は周りがどんな風景になろうとも、その姿は凛として美しいです。

警鐘楼はあの歴史的事件を知る建物

日本のガイドブックには紹介されていないが、中国国内の本には紹介されており、歴史好きな人たちがこの警鐘楼を見つけて写真を撮る姿が見られる。 日本のガイドブックには紹介されていないが、中国国内の本には紹介されており、歴史好きな人たちがこの警鐘楼を見つけて写真を撮る姿が見られる。

この警鐘楼はある歴史の証人でもあります。1927年に中国国民党右派の蒋介石の指示による上海クーデター(上海で中国共産党を弾圧した事件)が起こりました。上海の労働者たちは周恩来ら中国共産党の指導で武装蜂起したのですが、その武装蜂起命令地点がこの場所で、小南門警鐘楼は集団でいっせいに何かを始める際、合図を送るのに使用された重要な建物なのだそうです。警鐘楼から少し離れた場所には「上海工人第三次武装蜂起発布命令地点」というプレートもちゃんと備え付けてあります。たった一つの建築物にも、現在の中国に至る歴史が刻まれています。その一つ一つを調べ見て歩くのも、上海旅行の醍醐味と言えるでしょう。

【関連情報】

■小南警鐘楼
住所:上海市黄浦区中華路581号
アクセス:地下鉄9号線小南門駅下車徒歩約5分
【注】現在警鐘楼の真下を囲むように民家があります。マナーを守り見学しましょう。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2013/11/17)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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