中国ではラーメンとは、いったいどんな麺?

中国人も大好きな日本のラーメン。ラーメンを漢字で書くと「拉麺」です。「拉」はひっぱるという意味があります。中国では小麦粉生地を引っ張って細く延ばしたものをラーメンと呼びます。小麦粉生地でも「刀削麺(タオシャオミェン」のような麺は切り麺と言われます。中国のラーメンは、各地に名物麺があり、いったいどれだけ種類があるのかわからないほどです。だいたいどこに行っても食べられるのは排骨麺、搾菜肉絲麺です。排骨麺はラーメンの上に骨付き豚肉を、搾菜肉絲麺は搾菜と細切り豚肉炒めをのせた麺です。もちろん両方ともスープ入りの汁麺です。

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名物ランキングには入らないが、各地で人気の麺

日本人はラーメンと聞けば、汁麺を思い浮かべます。ラーメンとは生地をひっぱって作った麺なので、汁ありでも汁なしでもラーメンになります。特に夏は中国でラーメンを食べると、汁なしの混ぜ麺を食べている人がたくさんいます。この汁なし麺は「涼麺」と呼ばれ、汁ありラーメンより1、2元(約18、36円)ほど安いせいもあり、人気絶大です。しかし、この「涼麺」はどんなに人気があっても、中国の名物麺ランキングには、絶対、入らない麺なのです。地元っ子だけが知っている秘密の麺のような感じです。

地方によって、味付けも具も全く異なる涼麺

この「涼麺」は中国各地にあります。北京では黄醤という日本の八丁味噌に似たみそだれで食べます。上海に行くと、「涼麺」と言えば、上海人が大好きな花生(ピーナッツ)ソースで食べます。南部の四川省では唐辛子と油たっぷりの辛い味付けです。西北部の甘粛省では野菜あんをかけた八宝菜かけラーメン風です。場所によって具も味付けも全く異なるのに、「涼麺」という名前でくくられてしまいます。そのため各地の名物麺ランキングには入らず、注目もされていませんが、どこに行っても夏場の人気麺になっています。

四川の担々麺とシルクロードのラグメンも汁なしラーメン?

四川省の担々麺も麺にラーメンを使えば、ラーメンの一種になります。ちなみに日本で担々麺を食べると、なぜか汁麺です。しかし本場中国ではどこで食べても汁なしの混ぜ麺です。中央アジアに近い新疆ウイグル自治区のウイグル族が作るラグメンはウイグル族伝統のラーメンです。ゆでた麺に炒めたトマト、白菜、羊肉のあんをかけた混ぜ麺です。本当に中国のラーメンって、意外と汁なしが多いのです。提供するお店からすれば、味の決め手になるスープを時間をかけて作る手間がはぶけます。そのため、夏場は涼麺を精力的に売るのかもしれませんね。なにはともあれ、麺の本場、中国の汁なしラーメン、お試しあれ!