一見、お肉たっぷりラーメンの肉の正体は!

上海の下町、豫園は小さなお店がごちゃごちゃと集まる浅草のようなところです。この付近は西洋と中国の建築様式が混じり合った上海独特の家屋が残っています。ここで、地元っ子しか行かないような小さな食堂に入りました。隣の人が食べているラーメンにはシチューの肉のようなものがたっぷり入っていました。こげ茶色のソースがしみた肉の塊が本当においしそう!なんて名前のラーメンかしら?食べている人に聞いてみました。「烤麸麺(カオフーミェン)」。聞きなれないそのラーメンは「烤麸(カオフー)」という小麦粉のグルテンで作った練り物入りでした。シチューの肉に見えた、その正体は小麦粉のグルテンでした。まさか、あれが肉じゃないとは!

一瞬、肉?と騙されそうになる上海の名物ラーメン 一瞬、肉?と騙されそうになる上海の名物ラーメン

名前は鶏でも鶏肉の味はしない名物ラーメン

こんな見た目に騙されるラーメンもあれば、名前にひっかかりそうなラーメンもあります。上海人の好物ともいえる「素鶏(スージー)」入りの「素鶏麺(スージーミェン)」です。これは鶏肉に似せた大豆食品です。薄くて平たいがんもどきのような素鶏を醤油ベースで少し甘く似たものです。全く鶏肉には見えず、鶏肉の味もしませんが、鶏肉のように見えます。素鶏は上海ではおやつとしても人気があり、一口サイズの小袋でも売られています。

上海人が大好きな食材は日本にもあるあの食材の一種!

烤麸麺と素鶏麺をたして二で割った「素交麺(スージャオミェン)」というのもあります。麺筋(ミェンジン)と干しシイタケ、きくらげを甘目のお醤油味で煮たものをかけたラーメンです。麺筋も烤麸も小麦粉のグルテンで作った麩の一種ですが、日本の麩とは違い、気泡がたくさん入っています。この麺筋や烤麸を上海人は大好きです。上海人はもともと精進料理をよく食べます。その精進料理好きが上海名物のラーメンにも生きています。

上海っ子の懐かしの味がするラーメン

見た目は肉でも肉じゃない、名前は鶏でも鶏肉の味はしない。そんな上海名物ラーメンはどれも少し甘いお醤油味の具がかかっています。上海の味付けは、中国の中では薄味のしょうゆ味です。激辛や油っこいのが苦手な日本人に向いています。上海に行ったら、上海っ子のなつかしの味、精進料理風ラーメンを食べてみましょう!