公衆電話の変わりに中国にあるもの

「今時、電話屋さんを利用する人なんているのかしら?」、「電話屋さんがあることすら知らない人のほうが多そう」と思ってしまいます。お隣の国、中国には電話屋さんがあります。もしかしたら、ありましたというほうが正しいかもしれません。最近は、すっかり見かけなくなりましたから。公衆電話代わりの電話屋さんです。電話のイラストや「長途電話」の看板が電話屋さんの目印です。2008年頃まで、私は中国に行くたびに利用していました

新疆ウイグル自治区の電話屋さん。隣の人の声がうるさくて、なかなか大変でした 新疆ウイグル自治区の電話屋さん。隣の人の声がうるさくて、なかなか大変でした

2000年代半ば以降、電話屋さんが減っていった理由

2000年代のはじめは、中国全土、上海や北京などの都会はもちろん、四川省の山奥だろうが電話屋さんがありました。ついたてで区切られたテーブルの上に電話が並んでいるのが電話屋さんです。電話屋さんがどこにでもあるので携帯電話を持ってなくても、不便さなんて感じませんでした。それが爆発的に携帯電話が普及するにつれ、電話屋さんも消えていきました。かつては地下鉄の駅周辺にある売店に行くと、雑誌の横に電話がありました。これは電話屋さんと同じで、市内か省外にかけるかで代金が決まっています。とにかく2000年代半ば頃まで電話をかけられるところが簡単に見つかりました。それがだんだん、見つけにくくなりました。

電話屋さんがなくなると、本当に不便です!

売店からも電話が消え、電話屋さんも簡単に見つからなくなると、中国で使える携帯電話を持っていない旅行者は大弱りです。例えば、中国で友人と待ち合わせているのに、交通事情で遅れる時など、連絡のとりようがありません。私もとうとう中国で携帯電話を買うはめになりました。こんな話も今では、昔話です。中国の携帯電話を持っていなくてもWifiさえあれば、日本のスマホが使えます。電話屋さんに行って、国際電話をかける必要もかなり減りました。スマホを使って、簡単に日本にいる家族や友人と連絡がとれるようになりました。しかも安宿のwifi事情は、中国のほうが日本より普及しています。

通信事情は、便利になればなるほど不便さも増す

とは言っても、何が起こるのか全く予測もつかないのが中国の旅です。財布を紛失したり、ATMからキャッシュカードが出てこないなどの理由でカード会社に緊急連絡することもあり得ます。しかも、どうしても必要な時に限って、wifiがつながらないのも中国です。人気のユースホステルなどでは、使用人数が多すぎてwifiが繋がりにくくなるケースは、よくあります。通信事情はものすごく便利になった分、不便さを感じる時も増えました。電話屋さんに行けば、事足りていた昔が、懐かしい!