中国の博物館が無料って本当?

文明発祥の地であり、かつ長い歴史を誇る中国には、数多くの遺跡とそこからの出土品が存在します。陶器や彫刻、書、画などの新旧の優れた美術品も、多数が時代を経て今に伝えらています。かつて台湾に逃れた国民党軍が、貴重なお宝を持ち去ってしまった、とはよく聞く話ですが、それでも中国に残された貴重な文化財はごまんとあります。また、多様な民族文化に関する資料も、中国で興味深いもののひとつ。これらが展示されている博物館は、その多くが無料で入場できると知っていましたか?

無料の博物館はどこにある?

無料で入場できる博物館の多くは、中国国家一級博物館に指定された博物館。各省の省都や、古代文明が栄えた町、民族文化が色濃く残る町などにあります。無料といってあなどるなかれ。こうした博物館の多くが省立で、なかには目を見張るほど巨大かつモダンな建物のものがあります。当然展示物も充実しており、見学に半日かかってしまう所も稀ではありません。中国の見どころは、一般的に物価の割に入場料が高いのが特徴ですが、このような博物館だけは例外となっているのです。

最近訪れたおすすめの博物館

ここでは私が最近訪れた無料のおすすめ博物館をご紹介しましょう。中国三大博物館のひとつにも数えられる上海博物館は、膨大な展示品が自慢。なかでも古代の青銅製品は美術的にも完成度が高いです。山東省の済南にある山東博物館では、龍山文化の出土品である非常に薄い卵殻陶が見もの。河南省・鄭州の河南博物院と洛陽の洛陽博物館は、古代文明の遺物が充実しています。また、ウルムチにある新疆ウイグル自治区博物館は、シルクロードで暮らした人々の生活用品やミイラの展示と、新疆の少数民族の衣装や住居の紹介を行なっています。ここに挙げたほかにも、まだまだ重要な博物館が全土に散らばっているのです。

増え続ける無料博物館

中国の博物館や記念館が無料開放を始めたのは、比較的最近の2008年のこと。以降、無料の場所は増え続けています。なお、博物館を訪れる場合は、その多くで身分証明書の提示が求められますので、パスポートを必ず持参しましょう。入場時には荷物検査が行なわれることもあります。なお、北京の無料博物館では、事前に電話またはインターネットを通じての予約が必要な場合があるので注意。中国を訪れるときは、こうした無料の博物館に注目して、旅の予定を組み立ててみてはいかがでしょうか。