潮州で食べてみた! 珍しい春巻!

ちょっと小腹がすいた時、甘いものではない、何かをつまみたくなる時があります。こんな時、中国って本当にいい国だと思うわけです。安くて、ちょうどいい分量の粉ものや揚げ物が、どの町に行ってもあります。中国南部に位置する広東省の潮州で、珍しい春巻を食べました。名前は春巻でしたが、「これのいったいどこが春巻?」と思ってしまうような変わった揚げものでした。でも、どこかで食べたことがある味です。おいしいのですが、春巻という名前がしっくりきません。中国各地に「春巻(チュンジュエン)」と呼ばれる料理があります。この二文字を見ると、つい、食べたくなります。私はこの二文字に惑わされすぎかもしれません。

むっちりした、潮州名物の春巻。1つ2元(約34円) むっちりした、潮州名物の春巻。1つ2元(約34円)

潮州名物の春巻は、いったい何に似ている?

中国の春巻の中で、よくイメージする春巻にドンピシャなのは、広州の飲茶レストランのものです。それ以外は、名前は春巻でも、似ても似つかぬものが登場することが、少なくありません。例えば、北京の春巻は、言ってみれば野菜入りのクレープのようです。潮州の春巻は、薄い小麦粉生地で具を包んで揚げたものでしたが、ガブッとかじると、中はホクホク。ほどよい塩味でおいしい。このホクホク感はじゃがいも? とうもろこしと豚肉も入っています。もし、これがカレー味だったら、インドのサモサにかなり似ている感じ。

具には、薄い黄色がついているので、一見、カレー味に見える 具には、薄い黄色がついているので、一見、カレー味に見える

潮州の春巻が、ホクホクしているのは、なぜ?

潮州の春巻に入っていたのは、じゃがいもではなくて緑豆でした。ホクホクの春巻にはまってしまい、その後、別の場所でも食べてみましたが、やはりホクホク。潮州では、春巻の具に緑豆をいれるようです。ほどよい塩味は、「魚露(ユールー)」と呼ばれる中国版ナンプラーでつけたものです。ナンプラー味のサモサっぽい春巻って、中華料理なのに周辺諸国のおいしいところを混ぜ合わせた料理みたい。そう思って、春巻に似た三角形の揚げもの「撈餃(ラオジャオ)」を食べてみると、角切りにした芋が入っており、甘くて私の口には合いませんでした。

外観は、ロシアのピロシキ風? 外観は、ロシアのピロシキ風?

さあ、潮州版春巻を食べに行こう!

さて、春巻などの潮州名物を食べに行くなら、中心部の湘橋区にある西馬路(通り)を目指しましょう。タクシーや三輪車の運転手さんに「西馬路」と言えば、すぐ、連れていってもらえますよ。西馬路は東西に長い通りですが、上西平路と西馬路の交差点付近に潮州名物の小吃(軽食)の屋台や食堂が集まっています。このあたりは旧市街になっていてぶらぶら歩きも楽しいところです。潮州の春巻の歴史は古く、約1600年前の東晋の時代から食べられていたそうです。当時からサモサ風の春巻だったのかは謎ですが、現在の潮州の春巻は、周辺国の味がミックスされたようなおいしい春巻です。

西馬路周辺の旧市街。見学できる伝統家屋もあり、散歩が楽しいところ 西馬路周辺の旧市街。見学できる伝統家屋もあり、散歩が楽しいところ