刺繍で有名な汕頭ってどんな町?

「ああ、もったいない。ここまでレトロな雰囲気の建物は、もう二度と建てることはできないのに…」、「このまま、ここでちょっと昔の中国映画が撮れそう」。古い街並好きなら、思わず、写真を撮りたくなる町並が、汕頭には残っています。汕頭は広東省東部にある港町です。汕頭と聞けば、行ったことがない日本人でも「汕頭刺繍」は知っています。汕頭は、バスで1時間ほどの潮州と関係が深く、潮州も古い街並みが残る美しい町です。汕頭は、アヘン戦争後に潮州に変わり、海外に開かれた港町です。海外と貿易をおこなう華僑の出身地でもあり、華僑が建てた欧風建築が数多く残っています。

古い街並好きなら、退廃的な建物が残る広東省汕頭に行ってみよう! 古い街並好きなら、退廃的な建物が残る広東省汕頭に行ってみよう!

小公園の周辺で一番、目をひく建物

「騎楼」と呼ばれる1階の柱が長く、アーケード状の建物や欧風建築が残っているのは、「老街(ラオジエ)」と呼ばれる旧市街です。汕頭市の西側が老街になっており、中心となるのは小公園です。小公園の周辺で、おもわず目を奪われるのは「百貨大楼」の看板があがった欧風建築です。バルコニーや窓枠の石の装飾のどれをとっても、欧風なのにアジアを感じます。くすんだ黄色が退廃的な雰囲気を放つ風格のある建物です。これは1932年にインドネシア華僑が建てたものです。残念ながら、取り壊しが決定していて、今、まさに工事が始まろうとしているところでした。

20世紀初頭のモダン建築を見に行こう!

小公園から放射状に延びる通りに騎楼や欧風建築が残っています。永和路、永安路、永泰路、水平、升平路をぶらぶら歩いているだけで、汕頭の古い街並巡りになりますよ。中でも永和路の「汕頭大厦」は20世紀初頭の汕頭では、最も高い建物でした。英国式のエレベーターが設置され、モダンで知られた建物ですが、現在は全く使われておらず、1階の扉も封鎖されています。汕頭の旧市街の欧風建築は、文化財保護の対象となっているようですが、何も対策が取られていないのが今の現状です。見る影もなくボロボロで使われているのは、1階のみで2階以上は廃墟です。

小公園周辺で楽しむ汕頭B級グルメ

また、小公園の周辺は、汕頭B級グルメが集まっています。「牛肉丸粉(ニュウロウワンフェン)」は、弾力のある肉団子入りの汁ビーフン、「蠔烙(ハオラオ)」は卵入りのカキのお好み焼きです。古ぼけた騎楼の1階で営業する汕頭B級グルメの食堂からは、老舗オーラが出ていて、どこもおいしそうです。汕頭観光は老街散策がメインです。小公園周辺は観光客も歩いていますが、なぜか汕頭の刺繍屋さんを全く見かけません。汕頭って、商売っ気がないところなのかもしれません。美しい町並も観光に使おうという感じがないのです。使われていない家の保存は難しいものです。汕頭の退廃的で美しい街並みが残っている今のうちに行っておいたほうがいいかもしれませんよ!