有名なわりには、何もなかった潮州駅前

初めて潮州駅についた時、ガラーンと何もない駅前の風景にびっくりでした。なんだかものすごい内陸部の町に来たみたい。食通の人なら広東料理と並んで、おいしいことで知られる潮州料理を知っていると思います。潮州からバスでわずか1時間の汕頭は、非常に細かい刺繍で有名です。潮州と汕頭は、あわせて「潮汕」と呼ばれています。潮州も汕頭も知名度はあるのに、実際に行ったことがある日本人はごくわずか。潮州は、華僑の故郷としても名高いので、私は、潮州駅前もにぎやかな都会の様相をしていると思い込んでいました。この想像もしなかった静けさは、いったい何?

潮州の老城区は、騎楼建築が並んでいる。騎楼建築好きにはおすすめ! 潮州の老城区は、騎楼建築が並んでいる。騎楼建築好きにはおすすめ!

潮州駅がある新市街から老城区に行ってみよう!

潮州駅は、新市街にあり、韓江沿いの老城区(旧市街)とは、バスで30分以上離れています。潮州観光の中心となるのは、もちろん老城区です。老城区に足を踏み入れると、早速、騎楼が現れました。1階がアーケード、上部が居住区間になっている騎楼は、アジアと欧州が混じり合ったような建築様式です。広東省や広西壮族自治区で多く見られ、騎楼を見ると、中国の南部にやってきた気分が高まります。この騎楼の街並みの中に、潮州名物の牛肉丸子湯(牛肉だんごスープ)や牛肉丸子入りの米粉などを出す食堂があります。しっかりした噛み応えのある牛肉だんごは、豚肉にはない甘味があり、スープにも切れがあって美味しい。

牛肉丸と牛肉入りの米粉。米粉でも幅広のものを河粉と呼ぶ。潮州では河粉が人気 牛肉丸と牛肉入りの米粉。米粉でも幅広のものを河粉と呼ぶ。潮州では河粉が人気

老城区で一際目立っている「牌楼街」

この騎楼建築が並ぶ太平路に「牌坊(パイファン)」とも「牌楼(パイロウ)」と呼ばれる石造のアーチ型の建築が並んでいます。「牌楼街」とも呼ばれる太平路周辺には、元々は、明清代に建てられた牌楼が、19も並んでいましたが、1950年に牌楼の石が崩れ落ちると言う事故が起き、その後、全部取り払われました。現在、見られる牌楼は、2006年以降に再建されたものです。妙に白く、新しい感じがするのは残念ですが、牌楼がずらーっと並んでいる姿は、やはり壮観。周囲には、潮州料理のレストランやお土産物屋さんが集まっており、観光客がぶらぶらしているのにもってこいの場所です。

牌坊街。1950年代には、19座になっていた牌坊だが、清代には39座もあったと言われている。再建後、牌坊は22座に増えた 牌坊街。1950年代には、19座になっていた牌坊だが、清代には39座もあったと言われている。再建後、牌坊は22座に増えた

中国四大古橋のひとつ、広済橋を見に行こう!

太平路を東に進むと、韓江沿いにでます。韓江にかかっている、いくつもの楼閣がある橋が広済橋です。地元では湘子橋と呼ばれており、北京の盧溝橋と並び、中国四大古橋の一つに数えられます。獅子の石像が美しい盧溝橋とは異なり、広済橋は、ずらりと並んだ楼閣が美しい橋です。南宋の乾道7(1171)年に建設が始まった広済橋は、世界で最初の開閉式の橋だとも言われています。広済橋と橋の前にある広済門が潮州古城内で最も人気がある写真撮影スポットです。潮州は知名度があっても、観光地としての潮州古城は、マイナー。だから、やりすぎ感がなく、ほど良くいい感じに観光地化されています。穴場感があって、おすすめですよ!

広済橋。1171年頃は、86艘もの船をつなげた浮橋だった。1206年になると東西に橋の足になる部分が完成し、浮橋とつながった 広済橋。1171年頃は、86艘もの船をつなげた浮橋だった。1206年になると東西に橋の足になる部分が完成し、浮橋とつながった