本場の臭豆腐は、本当に臭かった?

どれだけ臭いのか、期待に胸をワクワクさせて食べた紹興の臭豆腐は、普通に臭い程度でした。中国で臭豆腐と言えば、紹興酒の故郷と言われる浙江省紹興と湖南省長沙のものが有名です。長沙の黒い臭豆腐も本場で食べましたが、すごく臭いって程ではないです。私は、本場に臭豆腐に卒倒しそうな臭さを期待しすぎているのでしょうか? 2018年1月26日、中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」で「中国の臭い名物料理トップ10。あなたは、いくつ食べたことがある?」という記事を見つけました。トップ10なのに、なぜか料理が9位までしか載っていないという点が気になるのはさておき、そこに臭豆腐も含まれていました。

湖南省長沙名物の黒い臭豆腐 湖南省長沙名物の黒い臭豆腐

中国人が選ぶ「中国の臭い名物料理トップ10」

「中国の臭い名物料理トップ10」は、1位から蒸双臭、メイ(雨かんむりに毎)千張、臭豆腐、臭カン(くさかんむりに見)菜梗、徽州毛豆腐、臭桂魚、豆汁、臭面筋、螺スー(虫へんに師)粉です。この中で私が食べたことがあるのは、3位の臭豆腐、5位の徽州毛豆腐、7位の豆汁、9位の螺スー粉です。1位の蒸双臭は、ひゆと呼ばれる臭い野菜と臭豆腐を蒸したものです。臭いものを二つあわせて蒸した料理だから蒸双臭。これは「紹興三臭(紹興の三大臭い料理)」のトップ2のうちの一つ。食べたことがないので、どれぐらい臭いかは謎です。でも、臭豆腐は、油で揚げるよりも蒸したほうがずっと臭くなります。だから蒸双臭は、相当臭いのでしょう。

北京の伝統飲料の豆汁。とにかく酸っぱいので、若い北京人は苦手な人のほうが多い。胃に効果があると言われている 北京の伝統飲料の豆汁。とにかく酸っぱいので、若い北京人は苦手な人のほうが多い。胃に効果があると言われている

豆で作った食品は、やはり臭い?

3位の臭豆腐は、紹興と長沙の両方です。どちらも油で揚げているのでで、私には、あまり臭くないです。5位の徽州毛豆腐も臭豆腐の一種です。発酵させた豆腐は、毛のような白い胞子で覆われているので、毛豆腐と呼びます。これは、豆腐と言うよりクリームチーズのような食感です。油で炒めて食べますが、ねっとり重いのでたくさんは食べられません。発酵食品なので、少しは臭うかもしれませんが「3位になるほどの臭い?」って感じです。7位は、北京の伝統飲料の豆汁です。春雨を作ったあとの緑豆の汁を発酵させた飲料で、ものすごく酸っぱい。ツンと鼻に来るにおいがすると言う人がいます。

安徽省黄山一帯で食べられている毛豆腐。炒めると毛はなくなる 安徽省黄山一帯で食べられている毛豆腐。炒めると毛はなくなる

広西壮年自治区の名物料理が、なぜかランクインした理由

9位の螺スー粉は、何度も食べたことがありますが、全くと言っていいほど臭くない! 螺スー粉は、西南部の広西壮族自治区の柳州の名物の田螺入りの米粉です。記事でも、米粉が臭いと言うよりも中に入っている酸笋が原因だと言っています。酸笋は、発酵させた笋です。広西壮族自治区では、米粉の味を作る役割をしています。唐辛子がきいた激辛の和え物で、米粉にトッピングして食べます。私には臭いと言うより辛いです。臭い料理って、日本でも中国でも敏感に感じる人がいるせいなのか、臭さが異様に強調されがちです。食べてみると、そうでもないのに。ただ、臭い料理は、発酵食が多く、味わい深いものが多いので、出会った時は、一期一会。ぜひ、トライしてみてくださいね!

広西壮族自治区東部の賀州で食べた螺スー粉。千切り大根のようなものが酸笋。 広西壮族自治区東部の賀州で食べた螺スー粉。千切り大根のようなものが酸笋。