瀋陽駅のモデルは日本でも有名なあの駅

おとぎの国風と言うのは、かわいく褒めすぎ?でも、緑色の屋根と赤レンガの駅舎が、本当にモダンでかわいいです。昭和な雰囲気が漂うこの駅は、中国の東北地方の瀋陽駅です。日本がこの地に満州国を築いた頃、瀋陽は奉天と呼ばれていました。瀋陽駅は奉天駅と呼ばれ、東京駅を模して建てられました。とは言っても、東京駅よりも建てられた時期は早く1910年です。満州国があった頃、奉天駅の東側は、南満州鉄道会社、通称満鉄に付属していた地区でした。そのため、このあたりは満鉄関連の建物の宝庫です。旧満鉄共同事務所だった建物が、鉄道1912飯店というホテルに生まれ代わり現在も営業中です。

東京駅の設計書を流用したため、東京駅より4年早く完成。東京駅に似ている? 東京駅の設計書を流用したため、東京駅より4年早く完成。東京駅に似ている?

楽しい東北地方

中国の東北地方と言えば、ハルピンの雪まつりを除けば、中国ではあまり人気がある旅先ではないようです。中国西南部の四川省とは違い、観光資源が豊富な場所ではないためです。でも、東北地方は満州国時代に建てられたレトロでモダンな建物巡りが楽しいところです。もちろん瀋陽にも日本人が建てた建築が多く残っています。瀋陽駅から中山広場に向かって延びる中山路は、満州国時代のメインストリートです。中山広場までの中間あたりにある太原街郵便局は、旧奉天郵便局です。今も建物は現役です。

中山広場は満州国時代の豪華建築の宝庫!

瀋陽の中山広場は、大連のものよりこじんまりしていますが、ここにも旧大和ホテルはちゃんとあります。満州国時代、町一番のホテルだった奉天大和ホテルは、「遼寧賓館」と呼ばれ、営業しています。お隣の中国工商銀行は旧横浜正金銀行です。アールデコ調の建物がかっこいいです。そのお隣の茶色の建物は、旧奉天警察著で、現在も警察著として使われています。他にも旧朝鮮銀行や旧東洋拓殖銀行が並んでいます。重厚な雰囲気の建物は、やはり今でも銀行として使われています。

まだまだ瀋陽に残っている日本時代の建物

銀行や警察署など、重厚な建物が多い中山広場を過ぎ、中山路をさらに東に進みます。今度はベージュ色をした、明るい雰囲気の洋風建築が並んでいます。このあたりも満州国時代の繁華街だったところです。今でも当時のにぎやかさがしのばれる洋風建築が残っています。中山路から離れて、瀋陽故宮博物館の東側にある朝陽街に行ってみましょう。旧満鉄奉天事務所だった瀋陽市児童図書館や旧辺業銀行だった瀋陽市金融博物館が今も残っています。瀋陽は遼寧省の省都なので町の規模は大きいですが、日本が残した建築物は、ひとつの地域にまとまっています。観光しやすい町なので、建築好きの旅人におすすめですよ。