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建築美も堪能できる!瀋陽の「張氏帥府」で日本との関係も深い張作霖・張学良親子について学ぼう


掲載日:2020/06/08 テーマ:城・宮殿 行き先: 中国 / 瀋陽(シェンアン)

タグ: ロマン 宮殿 建築 史跡 博物館


中国人観光客もいっぱい!瀋陽の一大観光スポットがここです

張作霖の執務・休憩室は調度品の美しさにため息 張作霖の執務・休憩室は調度品の美しさにため息

見どころ豊富な瀋陽は観光旅行に適した都市ですが、中でも特におすすめしたいのは「張氏帥府」。ここは、日本史・世界史が好きな人はもちろんのこと、建築に興味のある人にもうってつけなんです。中国東北部軍閥の首領、張作霖とその息子の張学良親子が使っていた公邸兼私邸の張氏帥府が、現在は「張氏帥府博物館」として公開されています。ここでは特に建築に注目してご紹介します。中国近代化の波を呼び寄せた、東北地方の覇者が暮らしたお屋敷へ行ってみましょう。

庭園を含め総面積3万6000平方m、歩くほどに移り変わる景色が魅力

これが中院にある「垂花儀門」です これが中院にある「垂花儀門」です

1914年に作られた張氏帥府は、敷地内が東院、西院、中院の3ヶ所のパートに分かれていて、このうち西院は見学コースには入っていません。大まかにいって、中院は中国の伝統建築美を堪能でき、東院は中洋折衷様式ともいえる独特の建築美を楽しめます。
まずは中院から歩いてみましょう。ここは「三進四合院」という様式で建てられており、中国らしい色彩感覚や細かい細工が非常に美しい建築群です。少しだけ妙な調子ですが日本語解説文もあります。たとえば「垂花儀門」のところでは、木造の垂れ花飾りの意味を解説しており、読みながら眺めると参考になります。また、張作霖の執務・休憩室は、典型的な中国スタイルのインテリアでうっとりするほど美しいですよ。

近代中国ならではの建築スタイルを堪能してください

張氏帥府のシンボル的存在「大青楼」 張氏帥府のシンボル的存在「大青楼」

東院のシンボル「大青楼」「小青楼」は、各々まったくちがう印象を受けますが、よくよく見るとある共通点を見出せます。それは、和洋折衷ならぬ“中洋折衷”とでも呼ぶべき見事な建築美。小青楼は、前面は中国的な建物なのに、横から見ると西洋建築に見えるのです。そして大青楼は、ぱっと見ると堂々たる西洋建築に見えるのに、細部には中華風のモチーフ(牡丹、松の木に鶴や鹿など)があちこちに。優美なだけでなく愛らしく、異端の魅力にあふれた屋敷なんです。20世紀初頭の中国東北地方の、血で血を洗う軍閥時代を、一瞬忘れさせてくれる美しさです。

張作霖終焉の地が、ここだったとは……

張作霖の第5夫人が住んでいた「小青楼」 張作霖の第5夫人が住んでいた「小青楼」

しかしうっとりするのも束の間。やはり歴史の残酷さを思い出させる解説も。小青楼は、実は張作霖最期の場所だったのです。1928年6月4日、日本の関東軍によって爆殺された張作霖ですが、列車爆破直後はまだ息があり、すぐにここ張氏帥府の小青楼に運び込まれました。張作霖は息絶えますが、その死は6月21日まで隠蔽されていました。ただちに関東軍に新政府を作られることを良しとしなかったためでしょう。張作霖も野卑な馬賊出身の人物でしたが、暗殺のターゲットだけでなく必ず周りも巻き込む「爆殺」なんて、卑劣な上にも野蛮な日本の関東軍のやり方には、建築の美しさも吹き飛ぶ思いがしました。

中国と日本の歴史についても考えるきっかけになります

来る前に張氏親子や夫人たちについて学ぶと、感慨もひとしおです 来る前に張氏親子や夫人たちについて学ぶと、感慨もひとしおです

この他、張学良の生涯を追った展示室も充実しています。さらに敷地内の最も東奥のエリアに、「関帝廟」があります。興味深いのは、関羽の横に張作霖の像が並んでいること。張作霖が崇拝していた関羽になぞらえ、息子の張学良が父の像を作ったそうです。貧しい身分から出世して満州の覇者となった父は、自分が無学なことを悔やみ、かわいがっていた長男にはめいっぱいの教育をつけさせました。軍神関羽とともに座る軍服姿の父の像は、息子からのお礼だったのかもしれません。興味の尽きない張氏帥府、瀋陽に行ったらぜひどうぞ!

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/06/08)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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