日本人旅行者のツボを押さえた雲南省麗江と大理

北京や上海にも行ったことがないのに、「中国で一番、行きたいところは麗江と大理よ!」という日本人がけっこういます。麗江も大理も中国の一番西南の端っこ、雲南省にあります。雲南省は気候が穏やかで、少数民族が多く住む地域として知られています。麗江は世界文化遺産にもなった少数民族の納西族が住む古城で、大理は白族の古城です。少数民族と古城というのが日本人の行ってみたい場所のツボを押さえているのでしょう。大理と麗江はバスでたった3時間半の距離です。両方をはしごするツアーは大変、人気があります。

雲南省の大理は中国人バックパッカーの聖地! 雲南省の大理は中国人バックパッカーの聖地!

90年代の大理は欧米人旅行者の天国でした!

大理白族自治州の州都、下関から路線バスで北に40分のところにあるのが大理古城です。城壁の中を民族衣装を着た白族の女性がごく普通に歩き、瓦屋根と白壁の民家はどこか日本的で、ほっとするような街並みです。90年代から外国人旅行者の人気が高く、その当時は珍しかったツーリストカフェやバーがそろっていました。今では珍しくもないピザやパイですが、当時の大理は欧米人好みの料理が食べられる唯一の場所でした。欧米人長期滞在者が集まるカフェやバー、ゲストハウスが集まる通りは洋人街と名付けられました。90年代前半の大理は外国人長期旅行者で繁栄を極めたのです。その頃、麗江は大理の長期滞在者がたまに遊びに行くような秘境でした。

世界文化遺産になった麗江に人気を奪われた大理

麗江は背中に北斗七星の飾りをつけた納西族の歴史ある町です。旧市街の大研古鎮は細い石畳の道が迷路のようになっています。この道の脇には小さな川が流れ、そこで野菜や食器を洗う納西族の姿も見られます。90年代末に麗江が世界文化遺産に認定されると、空港ができ、雲南省の省都昆明から飛行機で行けるようになりました。この頃から大理の人気は麗江を下回り、お金に余裕がある中国人は大理ではなく麗江に行くようになりました。人気がおちた大理ですが、この2,3年、人気が復活し、麗江を上回るほどになってきました。この大理人気を支えているのが中国人バックパッカーです。

大理が「中国人バックパッカーの聖地」になった訳

今、中国の若者の間では会社を辞めて、バックパックで長期間旅行することが流行っています。こんな旅行者が大理に集まり、「中国人バックパッカーの聖地」と呼ばれるようになりました。夕方になると、石畳の路上にはインド雑貨や手作りのアクセサリーを売る小さな店が並びます。いまどき風にアレンジしたチャイナカラーの服を売るお店もあります。みんな大理に集まってきた中国人の若者のお店です。商業化しすぎて家賃が高い麗江ではなく、家賃の安い大理は若者のフリーマーケットのような雰囲気です。自由な生き方をする若者の町として大理は変わりつつあります。少数民族の古城だけではない大理を楽しんでみませんか?