雲南省のマイナーな町巡りをしている旅行者

「えっ、それ、いったいどこですか?」っていうような、小さな村を回っている旅行者がいます。こんな人たちに出会うのは、中国の西南部、雲南省です。彼らは、ガイドブックにも紹介されていないマイナーな町や村をまわっています。目的は、少数民族の衣装を見ることです。雲南省では、毎月5の付く日だったり、毎週土曜か日曜にマーケットが開かれているところがあります。雲南省には、中国に住んでいる漢民族以外の55の少数民族のうち半分以上が住んでいると言われています。マーケットによっては、感動的に素敵な民族衣装が見られます。

手作りの民族衣装を着た文山の苗族。近くで見れば見るほど凝った刺繍です 手作りの民族衣装を着た文山の苗族。近くで見れば見るほど凝った刺繍です

雲南省の民族衣装でみごたえがあるのは?

雲南省に住んでいるのは、イ族、タイ族、苗族、ヤオ族、白族、納西族など29もの少数民族です。雲南省の西北部に住んでいる白族や納西族は、日本人ツアーもよく訪れる大理や麗江に住んでいます。白族も納西族も民族衣装はどちらかといえば、紺やエンジを基調とした地味系。雲南省でダントツに派手系で見ごたえがある衣装を着ているのは、苗族です。貴州省に多く住んでいる苗族ですが、ベトナム国境に近い雲南省の文山壮族苗族自治州にも多く住んでいます。ここは、外国人旅行者も少なく、ちょっとした秘境です。雲南省の省都、昆明の東バスターミナルから文山行きのバスに乗った瞬間からびっくりが始まります。

雲南省文山って、いったいどんなところ?

まず、バスに乗っている人たちの顔に特長があります。色黒で平べったい顔ばかり。しかもしゃべっている言葉が、中国語と思えません。雲南省には雲南話と呼ばれる、四川弁によく似た方言がありますが、それとも違います。東南アジアのラオスの山奥で聞いたような言葉みたい。終点の文山からベトナム国境に近い馬栗坡(マリポー)行きのバスに乗り換えます。ここまで来ると、ぱきっとしたオレンジや緑の衣装に身を包んだ人たちの姿が目につきます。細かく折りたたんだプリーツスカートを着たこの人たちが、苗族です。

穴場! 馬栗坡の市を見に行こう!

馬栗坡は、ベトナム国境に近い新しい町で、苗族が住んでいる村とは離れています。毎週日曜日になると、町の中心部にある「国豪大酒店」のそばの石段に苗族が続々と集まってきます。市がたつ日なのです。小さな女の子はもちろん、おばあさんもみんなラブリーなプリーツスカートの衣装を着ています。馬栗坡は観光地ではないので、苗族の刺繍製品などのお土産物屋さんはありません。草餅のようなお餅の網焼きや、発酵した豆腐を売る屋台が並ぶ、ローカル度100%の市です。黒のパンツルックの胸にピンク色の糸の束をたらした、藍テンヤオ族の姿もあります。藍テンヤオ族の衣装は、珍しいので、見られたらラッキー感があります。民族衣装好きなら、馬栗坡の日曜市、必見ですよ!