雲南省に行くなら、定期市が立つ日に行きたい!

「ラッキー! 運よく市が立つ日に当たった!」。この日は、早朝から近所の村に住んでいる少数民族が、続々集合! 市が開かれている広場や通りがカラフルな民族衣装で埋め尽くされます。同じ町に行くにしても市が立つ日と普通の日では、旅の収穫も大違い。なのでできるなら、そんな日に行きたいものですね。中国の西南部に位置する雲南省は、定期市が多い省です。雲南省は省都の昆明を除き、多くが山岳地帯でもあり農村です。周辺の住民が農作物をはじめ、肉、卵、衣料雑貨などを持ち寄って開かれる市は、交易の場としても交流の場としても重要です。交通が、かつてより何倍も便利になった今でも、その文化は受け継がれています。

ベトナム国境に近い金平の集市。写真は、紅頭ヤオ族。市は早朝から始まり、一番賑やかなのは、午前中。午後3時すぎには、人も減ってくる ベトナム国境に近い金平の集市。写真は、紅頭ヤオ族。市は早朝から始まり、一番賑やかなのは、午前中。午後3時すぎには、人も減ってくる

外国人旅国者に人気の大理の沙坪マーケット

雲南省では、この定期市のことを「集市(ジーシ−)」、「ガン(そうにょうに旱)集(ジー)」、「ガン(そうにょうに旱)街(ジエ)」などと呼びます。外国人旅行者が多い雲南省北部の大理市に、「沙坪」という小さな町があります。ガイドブックの沙坪のページには、「沙坪マーケット」と紹介されていますが、この沙坪マーケットも集市です。沙坪の集市が立つのは、毎週月曜日。集市の立つ日が曜日で決まっていると、旅行プランを組みやすいですね。中には、カレンダーで0や5のつく日に市が立つところもあります。問題は、それが旧暦の干支で決まっているところです。

94年に訪れた沙坪の集市。小高い丘の上で開かれ、のどかな雰囲気を楽しめた 94年に訪れた沙坪の集市。小高い丘の上で開かれ、のどかな雰囲気を楽しめた

干支で立つ日が決まっている元陽の集市

雲南省南部のベトナム国境に近い元陽は、ハニ族の棚田が美しい山の中の町です。天まで届くと言われる棚田は、2013年に「紅河ハニ棚田群の文化的景観」として世界遺産に登録されました。元陽の新街鎮は、この棚田観光の起点となる町ですが、新街鎮の集市は農歴の干支で市が立つ日が決まっています。イ族のド派手な民族衣装とハニ族のシックな民族衣装が見られるので、棚田を見に行って集市の日にあたったら、本当に得した気分です。私は、90年代と2000年代の2回、1泊2日で元陽に行きましたが、ラッキーにも2回とも集市の日にあたりました。というのも、集市がたつ日は、わかりにくいですが、頻繁にあるからです。

元陽新街鎮の集市。周辺の村の集市に比べて、規模が大きいので見ごたえあり! ライチを売っているのはイ族 元陽新街鎮の集市。周辺の村の集市に比べて、規模が大きいので見ごたえあり! ライチを売っているのはイ族

2回元陽に行って、2回とも集市の日にあたった理由とは?

新街鎮の集市は、農歴の龍、猴、猪の日に立ちます。集市が立つ日が12の干支のうち3つもあるので、それに当たる確率が高いのです。新街鎮に近い勝村はイ族の村ですが、集市は猪、兔、羊の日に立ちます。その日の干支は、「農歴」や「旧暦」を検索すると出てきますよ。ちなみに2017年9月25日は、農歴の8月6日、乙卯でした。卯は兔なので、この日は勝村で集市が立っていました。集市の日は、地元の人に聞くのが一番ですが、時間がない旅行者にとっては、着いてからわかるのでは遅すぎる! すみません、ここは1日か2日か余裕を持って行くしかありません。ただ、お目当ての集市に当たらなくても、周辺の村のどこかで集市が立っているのは確かです。バイクタクシーや農村バスと呼ばれる公共のバスを使って、行ってみませんか!

元陽勝村の集市。イ族の村だが、紺や青の民族衣装のハニ族の姿が目についた 元陽勝村の集市。イ族の村だが、紺や青の民族衣装のハニ族の姿が目についた