ブームが去り、再びやってきたブームに沸く大理

「念願だった巍山古城にも行って来たし、そろそろ昆明に帰ろう。午後4時頃発の高速鉄道に乗れば、ちょうどいい時間に昆明に着く」。余裕たっぷりで大理駅に着くと、とんでもない状況が私を待っていました。大理は、中国の西南部に位置する雲南省北部にある人気観光地です。90年代から大理は、外国人旅行者の人気が高く、日本人も多く訪れたところでしたが、2012年頃からまた、大きなブームが来ています。風光明媚でのんびりした大理に、都会の忙しさに疲れた中国人の若者が高収入の仕事を捨てて、移り住むようになりました。「疲れたら、週末は大理に行こう」とも言われ、とにかく大理を目指す中国人の多いこと。私は、2018年7月の大理の状況を全くわかっていませんでした。

週末は、観光客でごったがえす大理古城。それでもまだ、のんびりした雰囲気が残っている 週末は、観光客でごったがえす大理古城。それでもまだ、のんびりした雰囲気が残っている

2018年7月1日に昆明大理間の高速鉄道が開通!

2018年7月5日の午後3時頃、昆明に帰る高速鉄道の切符を買おうと大理駅の切符売場に行くと、そこからあふれ出た人々が外まで並んでいました。こんなにすごい数の人が並んでいるのを見るのは、旧正月の切符を買うために午前3時から北京駅に並びに行った時以来です。私の順番が来るまで、いったいどれぐらい待たないとだめなんだろう。本当に私は、今日、昆明に帰れるのだろうか。この行列の原因は、大理ブームに加え、2018年7月1日から昆明大理間の高速鉄道が開通したことも関係しています。今まで快速列車で6時間かかったところが、たった2時間になったのです。

大理駅。中国の高速鉄道は。郊外の高速鉄道専用駅から乗ることが多いが、大理は在来線の駅から高速鉄道に乗れるので便利 大理駅。中国の高速鉄道は。郊外の高速鉄道専用駅から乗ることが多いが、大理は在来線の駅から高速鉄道に乗れるので便利

在来線の快速や特快、高速鉄道のチケットの買い方の違い

今回、昆明から大理に来るとき、私は高速鉄道に乗ってきました。しかし、帰りは、大理の行政の中心である下関から約60キロ離れた巍山古城を見に行った後で昆明に戻る予定です。時間が読めないので、チケットは買っていませんでした。「乗る前に買えばいいわ」。これが間違いでした。中国では、快速や特快などの在来線の列車は、事前に買っておくのが普通。しかし短距離の高速鉄道は、本数も多いため、乗る直前に買う人が少なくありません。私もこの感覚でした。7月5日は、大学生の夏休みが始まり、学生の帰省も始まりました。家族連れの旅行者と学生で切符売場は、あふれかえり、窓口が家族連れのお客にかかる時間が長いのなんの。全く列が進みません。

昆明大理間の高速鉄道。大理の白族や麗江のナシ族の民族衣装を着た女性スタッフも乗っている 昆明大理間の高速鉄道。大理の白族や麗江のナシ族の民族衣装を着た女性スタッフも乗っている

1時間30分以上並んだ私を待っていたもの

午後3時頃に並び始めた時点で、並んでいる中国人の話から、午後4時半以降の無座チケットしか残っていないことはわかっていました。午後4時を過ぎると、午後6時半以降の無座しかないことが判明。私の列が進まず、イライラは沸点に達し、前に並んでいる大学生に八つ当たり。「身分証があるくせに、どうして自動販売機を使わないの! だから窓口が混むんじゃないの!」。中国では、チケットに名前や身分証番号が印刷されます。自販機は、パスポートを読み込まないので外国人は使えません。午後4時半すぎ、やっと私の番がまわってきました。窓口の女性は、パソコンの画面を私に見せながら、「今日の分は、無座を含め、全て売り切れなの。どうする?」。私は、この日、大理に泊まるはめになりました。大理に行く日本人のみなさん、昆明に戻るチケットは、絶対、買っておくのがおすすめです。