K43次、敦煌発北京行き列車に乗ってみよう!

早朝7時30分に敦煌を出発し、12時すぎに嘉峪関に到着。その後、銀川、包頭、呼和浩特、大同を通り、翌日の夜7時42分に終点の北京に到着! 中国の鉄道を検索していた時、偶然、K43次列車を発見しました。Kとは、快速列車のことなので、停車駅は、やや多めです。中国のシルクロードにあたる甘粛省敦煌から北京まで30もの駅に停車し、合計2584キロを走ります。K43 次列車は、まさにシルクロード鉄道です。世界遺産の莫高窟がある敦煌から日本に帰る時、鉄道か飛行機で陝西省西安まで戻るのが一般的。西安からは飛行機も鉄道も本数が多いので、沿岸部の都市に戻るのは簡単です。K43次列車は西安を経由せず、黄河沿いの都市を通るルートをとって北京に向かいます。

大同の世界遺産「雲崗石窟」。中国4大石窟の中でもひときわ人気が高い 大同の世界遺産「雲崗石窟」。中国4大石窟の中でもひときわ人気が高い

K43次列車で楽しむ、甘粛省の旅

敦煌を早朝に出発した列車は、お昼すぎに嘉峪関駅に到着です。到着までに万里の長城の西端にあたる嘉峪関を列車の窓からしっかり見られます。ゴビ砂漠の中に見えてくる嘉峪関は、シルクロードのロマンそのものです。ちなみに北京発敦煌行きの場合は、早朝7時に嘉峪関に到着です。西北部の朝は、明るくなるのが北京よりかなり遅いので、朝7時はまだ薄暗い時間帯です。車窓からの嘉峪関は、敦煌発北京行きと比べると、いまひとつ。嘉峪関駅を出ると、午後2時42分に張掖に到着。元代にマルコ・ポーロが1年近く滞在した町です。かつて「甘州」と呼ばれた張掖は、甘粛省では何を食べても美味しい町として知られています。時間が許すなら、ここで降りたいものです。

張掖の鎮遠楼。明の正徳2(1507)年に創建されたものだが、現在、建っているのは清の康熙7(1668)年に修築されたもの 張掖の鎮遠楼。明の正徳2(1507)年に創建されたものだが、現在、建っているのは清の康熙7(1668)年に修築されたもの

K43次列車で寧夏回族自治区から内モンゴル自治区へ

張掖を過ぎた列車は、武威を通って、蘭州に向かう南ルートをとらずに、黄河の流れに沿う北ルートをとります。寧夏回族自治区の銀川到着は、夜中の1時すぎです。このあたりはテングリ砂漠が広がっている地区ですが、残念ながら暗くて見られません。翌朝7時12分に内モンゴル自治区の包頭に到着です。9時45分には呼和浩特に到着。私は、実際に行ったことがあるのは、銀川までです。内モンゴル自治区はまだ、未体験。包頭も呼和浩特も夏は、草原ツアーの起点となる町です。草原は、起点の町から車で2、3時間離れたところにあります。K43次列車の窓から少しでも草原を見られたら、ラッキーです。

銀川市郊外にある海宝塔。五胡十六国時代の5世紀初頭に建てられたものだが、現在、見られるのは18世紀末に再建されたもの 銀川市郊外にある海宝塔。五胡十六国時代の5世紀初頭に建てられたものだが、現在、見られるのは18世紀末に再建されたもの

山西省から河北省を通り、いよいよ終点北京へ

呼和浩特を出た列車は、いよいよ山西省に突入です。ここまで来ると、北京がかなり近づいてきました。午後1時15分に大同着! 世界遺産の雲崗石窟に行くなら、ここで降りましょう。大同を出発した列車は、午後4時11分に河北省の張家口南駅に到着。張家口は、2022年の冬季オリンピックの開催都市の一つなので、現在、開発ラッシュの真っただ中にあります。張家口南駅を出発したK43次列車は、午後7時42分に北京駅着。甘粛省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、山西省、河北省を走る合計2584キロ、36時間2分の鉄道の旅が終了。2018年の夏休みは、K43次列車に乗って、シルクロードの旅をしてみませんか!

張家口郊外にある大境門長城。開放区間は狭いが万里の長城を見られる 張家口郊外にある大境門長城。開放区間は狭いが万里の長城を見られる