久々に訪れた天津で再確認したもの

久しぶりに天津の町を訪れると、しみじみ「天津って本当に美しい町だなあ」と感動です。北京から高速鉄道でたった30数分で到着する天津は、19世紀には欧米列強の租界があったところです。この当時、租界があった中国の都市は、上海や青島をはじめ、いくつもあるので、天津が特に珍しいわけではありません。ただ、天津はその中でも突出して美しい町でしょう。こんな風に思える天津は、欧米列強が建てた豪壮な建築物が数多く残っている近代建築の博物館のような町です。まずは、天津駅に比較的近い解放路や和平路から歩いてみましょう!

和平路172号にたつ旧勧業場は、現在、百貨店になっている 和平路172号にたつ旧勧業場は、現在、百貨店になっている

19世紀末の世界の金融街だった通りを歩いてみよう!

河北最大の貿易港を持つ天津は、19世紀末から20世紀初頭まで、中国北部の東西貿易の中心であり、世界各国の金融機関が集まっていました。解放路は、その当時の金融街だったので、欧米列強の金融機関だった建築が軒をつらねています。ひときわ目をひくのは、解放北路の旧英国倶楽部、旧横浜正金銀行天津支店、和平路の旧勧業場だった建物です。和平路は現在、歩行者天国になっている繁華街ですが、豪華な欧風建築を見ながら歩いてると、当時のにぎわいがよみがえって来るような感じがしますよ。このあたりは、天津でもかなり高級な地区です。ここでちょっと裏通りに入ってみましょう!

和平路や解放路から1本外れるだけで、こんな生活感があふれる通りに変わるのが魅力 和平路や解放路から1本外れるだけで、こんな生活感があふれる通りに変わるのが魅力

和平路と解放路を1本外れただけで、がらりと変わる世界

和平路や解放路は、とにかくきらびやかな通りです。和平路に並行して走る1本西側の新華路や垂直に交わる多倫道に入ると、通りの雰囲気ががらりと変わります。欧風建築は残っていますが、どれも庶民的な作りの民家です。そこが小さなレストランや商店になっており、一気に泥臭い雰囲気が漂う通りになっています。食事をしたり、天津名物の十八街麻花が買えるのは、和平路や解放路から東西、南北どちらでもいいですが、1本外れた通りです。このアンバランスさが天津の魅力のひとつです。見応えはあるけれど身近ではない、建築博物館のような世界から人々の生活が見える場所に帰ってきた感じがします。

天津駅前の海河沿いに建つ欧風建築の町並は、夜景の名所としても有名 天津駅前の海河沿いに建つ欧風建築の町並は、夜景の名所としても有名

欧風建築が並ぶ通りから中国世界に行ってみよう!

最後に、昔の中国の下町を感じられる場所に行ってみましょう! 「鼓楼」周辺は、明清代の天津の最もにぎやかだったところです。明代、清代を通じて時を知らせたという鼓楼は、2000年以降に再建されたものですが、この付近には、中華世界の下町の雰囲気が残っています。鼓楼から「南市食品街」まで足を伸ばせば、「桂發祥十八街麻花」、「狗不理包子」などの天津名物も食べられますよ! 天津って、いろんな顔を持っている町です。かつての租界でもあり、日本人が大好きなコロニアルな魅力でいっぱい。しかも多くの北京名物の元祖は天津にあると言われるだけあって、B級グルメ巡りが楽しい町です。歩いているだけで楽しい町並と食べ物がおいしい町って、まさに女性ひとり旅にぴったり。2017年は、天津に行ってみませんか!

鼓楼の下はアンティークマーケットになっている。さんご、トルコ石、ラピスなどのアクセサリー類も扱っている。地下鉄2号線「鼓楼」から徒歩3分 鼓楼の下はアンティークマーケットになっている。さんご、トルコ石、ラピスなどのアクセサリー類も扱っている。地下鉄2号線「鼓楼」から徒歩3分