北京から高速鉄道で約35分の天津はどんなところ?

空から高層ビルが立ち並ぶ天津の夜景を見たら、さぞかし綺麗だろうなあ。今回は、夜景を見るのをメインの目的に北京から日帰りで天津にやってきました。天津は、北京から高速鉄道で約35分のところにある直轄市です。天津の歴史は古く、隋の煬帝が大運河を築いた時に始まります。その後、19世紀になると清朝の衰退とともに、天津の港は開かれ、一時期最大で9か国もの租界が置かれていました。この租界時代に建てられたイギリスやフランスなどの欧米列強の欧風建築が、天津の歴史遺産であり、観光のポイントになっています。特に天津中心部を流れる海河の西側は、どこでもと言ってもいいほど、欧風建築が集まっています。

北京南〜天津間を走る高速鉄道は、午前6時台から午後11時頃までに約90本。余裕で日帰りオッケー! 北京南〜天津間を走る高速鉄道は、午前6時台から午後11時頃までに約90本。余裕で日帰りオッケー!

定番の天津観光も楽しもう!

ヨーロッパのような天津の街並みを楽しむなら、地下鉄3号線「和平路」に近い和平路や解放路、1号線「小白楼」に近い五大道をめざしましょう。このあたりを歩くのが天津観光の定番コースですが、2009年に新しい観光スポットができ、しかも最近は、こちらのほうが人気があるそうなのです。それが「天津之眼(ティエンジンジーイェン)」と呼ばれる観覧車です。海河にかかった永楽橋に設置されているので、正式名は「永楽橋魔天輪」と言いますが、天津之眼の名で親しまれています。直径110メートルの天津之眼は、世界でも珍しい、橋の上に設置された観覧車です。

解放北路の建つモダンな欧風建築。解放路は、19世紀末から20世紀初頭まで世界の金融機関が集まっていた場所 解放北路の建つモダンな欧風建築。解放路は、19世紀末から20世紀初頭まで世界の金融機関が集まっていた場所

天津之眼に行くなら、夕方以降がおすすめ!

天津之眼の営業時間は、午前9時半から午後9時半までです。若者に人気のデートコースということもあって、お客でいっぱいになるのは、もちろん夜! 直径110メートルの巨大観覧車の一番高い場所は、地上約120メートルで35階建てのビルに相当すると言われています。しかも現在の天津は、高層ビルが非常に多い町です。地上約120メートルの上空から古くて新しい天津の夜景を見られたら、本当にきれいでしょうね。空が明るいうちは、オーソドックスに和平路や小白楼周辺の欧風建築の町並みを歩きまわり、夕方になるのを待って、天津之眼がある紅橋区にやってきました。

夜景の美しい天津駅前広場から見た風景。重要文化財の認定を受けた歴史建造物と高層ビルが一体になった風景がおすすめ 夜景の美しい天津駅前広場から見た風景。重要文化財の認定を受けた歴史建造物と高層ビルが一体になった風景がおすすめ

天津之眼のために行ったのに、ついていなかった理由

カップルに人気の天津之眼は、夕暮れの約1時間前頃から行列ができ始めます。土日ともなると待ち時間は平均1時間だそうです。私が訪れたのは、2017年4月21日の金曜日。まずは、少し離れたところから夕暮れの天津之眼の写真を撮っていました。天津之眼に近い埠頭からは、海河のクルーズ船も出ます。クルーズ船のライトが灯るほど、暗くなったというのに、天津之眼のライトが灯りません。嫌な予感がして、思わず、河沿いで釣りをしている人に尋ねました。「天津之眼は故障中だよ。再開は、5月になってから」。予感は当たっていました。天津之眼の夜景を見にやってきたのに、残念。このコラムがネット上に公開される頃、天津之眼は再開されているはず。天津之眼を目的に天津に行く人は、ネットで工事などを確認してから行きましょう。

天津之眼は、1周約28分。天津之眼一望できる場所には、夜景を撮りにやって来る人も多い 天津之眼は、1周約28分。天津之眼一望できる場所には、夜景を撮りにやって来る人も多い