日本人好みの異国の風景を兼ね備えている天津

町を歩いているのは中国人、看板の字は漢字ばかりなのに、石造りの重厚な建築が並ぶ街並みはどう見てもヨーロッパ。コロニアルな雰囲気に日本人旅行者は弱いです。中国でコロニアルな街並みを楽しめる町と言えば、上海、大連、青島、ハルピン、広州など、いくつもありますが、北京に近い天津もそのひとつです。天津は1860年、英仏と中国の間で結ばれた北京条約によって、海外に向けた港として開放されました。イギリス、アメリカ、フランス、日本、イタリア、ロシア、ドイツなどを含む合計9か国の租界地が置かれたところです。こんなに多くの国の租界地が置かれたところはありません。

旧市街が租界建築の博物館! コロニアルな天津の街歩き 旧市街が租界建築の博物館! コロニアルな天津の街歩き

天津には9か国の租界建築が保存されている

そのため天津では租界を置いた国々の建築様式を今でも見ることができます。租界建築の博物館のような町と言ってもいいぐらいです。天津の旧市街は海河沿いに開けています。海河沿いに走る解放北路は、天津に租界があった頃の中国北部経済、金融の中心でした。そのため、旧ドイツ倶楽部や旧英国倶楽部、旧横浜正金銀行天津支店など、様々な国の様式の建築物が並んでいます。コロニアルな雰囲気が好きな人には、たまらない魅力がある通りです。

租界建築にプラスされる天津の魅力とは?

また、天津の旧市街の南東に位置する、成都道、重慶道、常徳道、大理道、睦南道、馬場道が延びる地域は五大道と呼ばれています。イギリス租界があったところで、当時は多くの西洋人がここに住んでいました。解放北路や五大道は漢字さえなければ、中国にいるとは思えないところです。そうかと思えば、路地に入ると、かなりボロボロの洋館が残り、路上市場がすぐ前で開かれていたりします。建築様式博物館のように整った通りから、わずかに外れるだけでアジアの混沌に触れられるところが天津の魅力です。

天津租界建築巡りは、1日では意外と難しい!

天津西駅、袁世凱旧居、マルコポーロ広場、西開教堂など、天津に行ったら見落としたくない租界建築は山ほどあります。それらは、かなり広範囲に広がっています。市バスや地下鉄などを使って、効率よく見学したいところです。しかし、天津は細い道が入り組んでいて、一方通行も多く、バスで回るのがかなり難しいところ。ここはタクシーがおすすめです。天津は北京から中国の高速鉄道で片道たった30分です。天津で1日どっぷり租界建築巡りを楽しんでみませんか? 日本人が大好きなコロニアルな雰囲気を満喫できますよ!