シルクロードのウイグル族の主食はナン!インドのナンと同じ?

北京から列車で2泊3日かけてようやく到着する新疆ウイグル自治区の省都はウルムチです。この大都会のウルムチにはウイグル族が多く住む地域があります。解放路に近い二道橋バザールがあるエリアです。茶色や緑の瞳をしたウイグル族のほうが漢民族より多くなります。ウイグル族はトルコ系の農耕民族です。中国の西北部では漢民族もイスラム教徒の回族も小麦粉で作った「餅(ビン)」と呼ばれるパンが主食のひとつです。ウイグル族の「餅」は「ナン」と呼ばれます。ナンと聞けば、インド料理のナンがぱっと思い浮かびます。ウイグル族のナンは形も食感もさまざまです。

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形も食感もさまざま、バザールのナン

バザールのナン屋さんを覗いてみましょう!大きな土作りの窯の上に座っている人がいれば、焼きたてのナンをその場で売っているお店です。ナンは地方によって、よく食べられているナンの種類が違います。ウルムチや、孫悟空の舞台にもなった火焔山があるトルファンで、一番よく見かけるナンは「アメッキ」です。ふちがこんもり盛り上がり、真ん中は薄く、かりっとしたナンです。一見、ピザの台に似ています。大きなものは直径25センチ、小さなものでも直径15センチぐらいです。生地にネギを散らしているものも多く、軽い塩味がします。アンパン型をしているのは「ギルダ」です。中まで生地がぎっしりつまった重い食感のナンです。

フランスパンみたいなナンもある?

アメッキに似た形で、焼き上がりの色が濃いナンがあります。これは「ヤグナン」です。牛乳、卵、油が入りでかすかな甘みがあり、ビスケットのような感じです。だいたいこの3種類が主なナンです。表面の生地は細かく、こんもり盛り上がったナンは「トカッチ」です。生地に気泡が入っていて、フランスパンのような食感です。やわらかめの生地を渦巻状に巻いたナンは「カットリム」です。黄味がかった、にぎりこぶしぐらいの大きさのナンは「ザッグラー」です。トウモロコシの粉入りで血圧を下げる働きがあります。バザールのナン屋さんを覗いただけでこんなに様々な見つかりました。

発展とともにナンの買い方、保存の仕方も変わった!

ウイグル族はナンの食感や味だけでなく、熱源にもこだわります。ナンは石炭より薪で焼くほうがおいしいと言われています。薪のほうが高温で、表面パリッと中はしっとりと焼きあがるそうです。ウイグル族はその日、食べるナンを毎日、決まったナン屋さんに買いに行くのが普通でした。90年代は冷蔵庫がない家が多かったのです。今ではナンは数日分、まとめ買いして冷凍保存するものになりました。冬は冷凍していたナンを温かい部屋で自然解凍して食べます。発展とともに、食べ方は変わりましたが、ナンの種類は今も昔も変わっていません。バザールに行ったら、いろいろ食べ比べてみましょう!