ウイグル族の伝統料理「ポロ」はどんな料理?

おいしいけど!名産の黄色いニンジンを炊き込んだごはん、ごろんとしたぶつ切りの羊肉。ただ、大きな肉が重く、夕飯に食べるのは少しきつくなってきました。それは私が年をとったせいかしら? このウイグル族の伝統料理「ポロ」は、ぶつ切りの羊肉をのっけたピラフです。ウイグル族は、中国の一番西側にある新疆ウイグル自治区に住む少数民族です。トルコ系の民族で、顔立ちや髪の色からして中国系には見えません。中央アジアかトルコの人系の顔立ちです。イスラム教徒であるウイグル族が一番、珍重する肉は羊です。その羊肉をぜいたくに使ったポロは、ウイグル族のごちそうのひとつです。

バザールのポロ。時間がたつにつれて油っこくなる。できたてがおすすめ バザールのポロ。時間がたつにつれて油っこくなる。できたてがおすすめ

ウイグル族が食べる伝統料理

ごちそうと言っても、ポロは、カシュガルやトルファンなどのバザールでいつでも食べられます。特別な日に食べる料理と言うよりも身近な料理です。ウイグル族の主食と言えば、ナンと麺です。麺は「ラグメン」というトマト、白菜、羊肉などの炒め煮をかけた混ぜ麺です。ウイグル族は、毎日、1回はこのラグメンを食べないと、何か忘れ物をした気がすると言われるほど、よく食べています。このラグメンと比べると、ポロは食べる回数がすくない分、ちょっとしたごちそうに近いのです。

ポロのおいしい食べ方

さて、このポロは、ほど良く脂身がまじった骨付きの羊肉にかぶりついて食べます。手がベトベトになりますが、それがおいしい。油で炒めてから羊肉と一緒に炊いたごはんも、今でこそはスプーンで食べますが、ウイグル族は、以前は手で食べていました。そのため中国語では「抓飯(ジュアファン)」と言って、手で食べるごはんと呼ばれています。ややこってり重いポロですが、ランセンと言うニンジンや大根の酢のものと食べると、油っぽさがさっぱりします。これでまた、ごはんが進むというわけです。

中国全土で高まる健康志向

この羊肉のうまみで炊き上げたポロを食べる時間が、最近、変わってきました。今、中国は健康志向が高まっています。夜は軽めのごはんにする傾向があるそうです。それがウイグル族の間にも広まってきました。ポロは家族がそろう夕飯に食べる家が多かったのですが、今は昼どきに食べる家が増えてきいるそうです。ウイグル族の中でも「夕飯にポロを食べると、胃が重い」と言います。旅行中の夕飯にポロはぴったりでしたが、私もウイグル族を見習って、夕飯のポロはやめて、昼にポロを食べるようにします。